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あかずきん 1/6

 むかしむかし、たいへん かわいらしい しょうじょがいました。

 しょうじょの かわいいことといったら、はじめて あったひとでも、つい だきあげたくなるほどでした。

 だれよりも、しょうじょを かわいがっていたのは このこの おばあさんで、あるとき あかい ずきんを こしらえてあげました。

 このずきんを しょうじょが かぶると、とてもよく にあいます。

 しょうじょも とても きにいって、あかい ずきんばかり かぶっていたので、みんなは“あかずきんちゃん、あかずきんちゃん”と、よぶようになりました。


 あかずきんは、おおきな もりの ちかくに、おとうさんと おかあさんと 三にんで くらしていました。

 おとうさんは きこりでしたが、やすみのひには あかずきんと あそんでくれます。

 でも、いつもは いちにちじゅう もりのおくで きをきるしごとをしていました。

 ですから、あかずきんは ときどき だいすきな おばあさんのうちへ あそびにいきました。


 おばあさんは、あかずきんのうちから すこしはなれた、もりのなかの ちいさな うちに すんでいました。

 あかずきんは いつも、おかあさんに おくられて くるのです。

 あかずきんは、おばあさんの ひざにのって、うたをうたったり たのしい おはなしを きいたりしました。

 おばあさんも、あかずきんから おうちのことや、もりのそとの はなしをきくのが だいすきでした。


 ところが あるとき、おばあさんが びょうきになってしまったのです。

 「あかずきんちゃん。このかごのなかに、ぶどうしゅと おかしが はいっているのよ。

 これを おばあさんに もっていってちょうだい。こういうものは おくすりになるのよ。」

 「はい、おかあさん。」
 
 あかずきんは うれしそうに いいました。

 でも、あかずきんが ひとりで おばあさんのところにいくのは はじめてでした。

 あいにく おかあさんは、ようじがあって いっしょにいけなかったのです。


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