むかし、ちゅうごくの ある まちに、アラジンと いう なまえの しょうねんが すんでいました。
あるひのこと、アラジンが まちを あるいていると、うすきみわるい かおつきをした おとこが、そばへ よってきて いいました。
「ねえ、ぼうや。おかねを たくさん ほしくはないかね?」
「おかね だって?」
アラジンは きょとんとして、おとこのかおを みました。
「そうさ、おかねだよ。これさえあれば、ぼうやの ほしい ものは、なんでも かえるんだよ。
そのかわり、おじさんの たのみを きいて ほしいんだ。
なに、とても かんたんな ことさ。」
おとこは、もっていた ふくろを あけました。
どうでしょう!なかには、きんかが いっぱいです。
「わあ、すごいなあ!」
アラジンは、おもわず さけびました。
「どうだい、すばらしいだろう。
これを ぜんぶ、ぼうやに あげても いいんだよ。」
おとこは、にやりと わらいながら いいました。
「いったい、なにを すれば いいの?」
きんかを みながら、アラジンは たずねました。
「おじさんの あとから、ついておいで。」
おとこは、アラジンを もりの なかへ つれてゆくと、おおきな いわの まえで たちどまりました。
それから、もっていた つえで、ちからいっぱい、いわを たたきました。
すると おどろいたことに、いわは うごきだし、おおきな ほらあなの いりぐちが、ぽっかりと あらわれたのです。
びっくりしている アラジンに、おとこがいいました。
「この ほらあなの なかには、うつくしい にわが あって、そこを とおりぬけると、おおきな いわが ある。
おじさんが ほしいのは、その いわのうえに おいてある、ふるい ランプなのさ。
そうそう、おまもりに、この ゆびわをもってゆくといい。」
アラジンは、おとこが くれた ゆびわをはめると、おそるおそる ほらあなへ はいりました。
おとこが いったとおり、うつくしい にわが ありました。
くだものが たくさん みのり、はなも きれいに さいています。
けれども ふしぎなことに、この にわには かぜも ふいていないし、はなの かおりも、くだものの においも しないのです。
アラジンは なにげなく、はなを てにとってみましたが、そのとたん、
「これは すごいや!」
と さけびました。
なんと、はなは ダイヤモンドや、ルビーや、エメラルドなどの、ほうせきで できているのです。