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ぶんぶくちゃがま 1/6

むかし、こうずけのくに、たてばやし というところに、もりんじ という おてらが ありました。

 この おてらの おしょうさんは、たいそう かわった ひとで、おちゃの どうぐを あつめるのを たのしみに していました。


 あるひのこと、おしょうさんは ようじがあって、まちへ でかけました。

 すると、ふるどうぐやの みせさきに、たいそう ふるい ちゃがまが おいてあるのを みつけました。

 「これは、めずらしい ちゃがまだ。」
 
 おしょうさんは、さっそく その ちゃがまを かうと、にこにこしながら おてらへ かえりました。


 おしょうさんは、ちゃがまを ざしきの とこのまに かざって、ながめてみました。
 
 「うーん、みれば みるほど すばらしいちゃがまだ。

 これは、よい かいものを したわい。」

 おしょうさんは、ひとりで しきりに かんしんしています。

 そのうち おしょうさんは、うとうとと いねむりを はじめました。

 すると ふしぎなことに、ちゃがまが むくむく うごきだすと、ふとい しっぽがでてきました。

 それから、四ほんの てあしが でて、たぬきの あたまが でてきました。

 やがて たぬきの ちゃがまは、のそのそ あるきはじめました。


 しばらくして おしょうさんは、

 「あーあ、すっかり ねてしまったわい。」
 
 と、おおきな あくびを しながら、めをさましました。

 それから、とこのまのほうを みました。

 
 「おや、ちゃがまが ない。」
  
 おしょうさんは、ざしきの なかを みまわしました。

 ちゃがまは、ざしきの すみのほうに、ちょこんと おいてありました。


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