むかし、ごんべと いう かもとりの めいじんが いました。
あるひ、てっぽうを かついで いけのほとりに きてみると、
たくさんの かもが、すいめんを すいすい およいでいます。
〈ひい、ふう、みい……十三ばも いるぞ!〉
ごんべは、おもわず にっこり わらいました。
そして、
〈いっぱつの たまで、十三ばを いっぺんに つかまえる ては、ないかな?〉
と かんがえました。
〈そうだ!〉
ごんべは、はたと ひざを うつと、
ジグザク、ジグザク、
てっぽうの さきを ふりながら、ひきがねを ひいたのです。
ズ、ズ、ズ、ズドーン!
ジグザクてっぽうから でた たまは、
やっぱり ジグザク とんでゆき、
十三ばの かもは、つぎつぎに、
バタン、キューッ!
きぜつして しまったのです。
「うおーっ! やった、やった!」
ごんべは おおよろこび。
ところが このとき……。
ブヒーッ!
いけの むこうがわから、へんな さけびごえが きこえました。
「なんだろう?」
ごんべが ちかよって みると、
なんと、ジグザクだまに あたって、いのししが たおれているのです。
