オンラインブック せかい童話図書館
ももたろう 1/6

 むかし むかし、あるところに おじいさんと おばあさんが すんでいました。

 あるひのこと。

 おばあさんが、かわで せんたくを していると、

 どんぶらこっこ、どんぶらこ

 どんぶらこっこ、どんぶらこ

 おおきな ももが ながれてきました。

 
 「まあ、なんて おおきな ももでしょう!」

 よろこんだ おばあさんは、ももを ひろって うちへ かえりました。


 「おじいさん、みてくださいな!

 こんな ももを、ひろいましたよ。」

 おばあさんは、にこにこしながら ももをみせました。

 「ほほう、これは また、みごとな ももじゃ!」

 おじいさんも、めを まるくして おどろきました。


 「どれ、さっそく ごちそうに なるか。」

 おじいさんは、ほうちょうで ももを きろうとしました。
 
 そのとたん、

 「おぎゃあ、おぎゃあ!」

 いせいの よい うぶごえを あげて、ももの なかから、たまの ような おとこのこが うまれたのです。


 「おや、まあ!」

 「これは、これは……。」

 あまりの ことに、おじいさんも おばあさんも めを ぱちくり。

 しばらくは、くちも きけません。

 その あいだにも あかんぼうは、

 「おぎゃあ、おぎゃあ!」

 げんきよく なきつづけています。


 「これは たいへん!」

 おばあさんは、あわてて うぶぎを きせました。


もどる
すすむ