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いなばのしろうさぎ 1/6

 むかし いずもの くにに、おおくにぬしのみこと という かみさまが すんでいました。

 たくさんいる きょうだいのなかでは、いちばん とししたでしたが、だれよりも ちえがあり、そのうえ、こころの やさしい ひとでした。


 にいさんたちは、しゃくに さわってなりません。

 それで、みことを いじめてばかり いました。


 いずもの くにの すぐ となりに、いなばの くにが あって、そこに やかみひめ という うつくしい おひめさまが すんでいました。

 おおくにぬしのみことも にいさんの かみさまたちも、

 <ぜひ、やかみひめを じぶんの およめさんに したいものだ。>

 と かんがえていました。


 あるひのこと。

 きょうだいの かみさまたちが あつまって、そうだんし、

 「いなばの くにへ いって、だれが いちばん よいか、やかみひめに きめてもらおう。」

 と いうことに なりました。


 さて、いよいよ いなばの くにへ でかけることに なりましたが、にいさんたちは、にもつが じゃまで なりません。
 
 そのとき ひとりが、

 「そうだ! よいことを かんがえたぞ。」

 と いうと、おおきな ふくろを もってきて、その なかに みんなの にもつをいれたのです。 

 それから おおくにぬしのみことに、

「おまえは いちばん とししたなのだから、これを かついでゆけ!」 

 と いいつけました。


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