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アムンゼン


アムンゼン
(1872ー1928)
北西航路をひらき、南極点に立ち、飛行船で北極点を横断したノルウェーの極地探検家。

「アムンゼン」読書の手びき

ドイツの考古学者シュリーマンは、幼年時代に読んだホメロスの詩の感動を抱き続け、遂に、地に埋もれたトロヤの遺跡を発見して、自分の夢を掘りあてました。一方、アムンゼンは、少年時代に愛読した極地探検物語の感動が忘れられず探検家を志し、遂に、南極点を征服して、自分の夢を果たしました。この2人に共通して偉大なことは、遺跡発掘と南極到達を成し遂げたこと以上に、生涯、自分の夢をつらぬいたことです。自分の意志と信念をたいせつにして、自己の人生をみごとに生きたことです。人間が、自分の夢を抱いて生きることのすばらしさを教えた、これ以上の教訓はないといっても、よいのではないでしょうか。しかも、いちどは自分をおとしいれようとした友なのに、その友を助けようとして、氷の海に消えていったアムンゼン。その、探検家としての崇高な心にも、強く胸をうたれます。

文:ワシオトシヒコ
絵:もりとう博
編集プロデュース:酒井義夫

 
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