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エジソン

表紙
エジソン(1847-1931)
つきることのない探究心を一生燃やしつづけ、
人びとの生活に明るい灯をともした発明王。

「エジソン」読書の手びき

 エジソンは、教師を質問ぜめにしてついに低能児の烙印を押され、わずか3か月で小学校をやめてしまいました。母は、わが子を信じていました。そして、母が信じていたとおり、エジソンは独学によって世界の発明王となりました。ここには「学ぶこととは何か」の最もたいせつなものが物語られています。電信機、電話器、蓄音機、白熱電灯、活動写真……。これらの発明は、教えられたことの中からではなく、ものごとを能動的にみつめながら自ら学んでいくことをとおして、成し遂げられていきました。エジソンが1000以上もの発明を成し得た秘密は、すべてここにあるといっても過言ではないでしょう。死の前に昏睡状態から覚めたとき、エジソンは「あの世は、とても美しい」とつぶやき、それが最期のことばになったということです。自分の生涯を燃焼しつくした幸福感が、来世を美しいものにしたのではないでしょうか。偉大な発明王は、まず何よりも偉大な人間でした。

文:有吉忠行
絵:安久津和巳
編集プロデュース:酒井義夫

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