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アインシュタイン


アインシュタイン
(1879-1955)
相対性理論によって未来に新しい科学を開き、核戦争反対を世界に訴えた理論物理学者。

「アインシュタイン」読書の手びき

第2次世界大戦中、ポーランド南部の都市アウシュビッツの強制収容所で、ドイツ国家主義のヒトラー政権によって400万人以上のユダヤ人とポーランド人が虐殺されました。アインシュタインは、この虐殺の難をのがれて、54歳のときにアメリカへ亡命しました。ユダヤ人だったからです。1921年に相対性理論によってノーベル物理学賞を受賞していたアインシュタインは、亡命前から、人類の進歩のために研究を続ける科学者として、戦争を否定し世界平和をとなえてきました。そして、広島と長崎への原爆投下で終わった第2次世界大戦ごには、さらに声を大にして、イギリスの哲学者バートランド・ラッセルとともに「核兵器戦争による人類絶滅の危機」を世界へ警告しました。アインシュタインの胸のうちには、ナチスによるユダヤ人虐殺への怒りが秘められていたのかもしれません。この偉大な物理学者は、心のあたたかい、たいへん親しみやすい人だったということです。

文:有吉忠行
絵:岩本暁顕
編集プロデュース:酒井義夫

 
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