モハンダス・カラムチャンド・ガンジーのことを、インド人は、マハトマ・ガンジーとよんでいます。
マハトマというのはインド語で「偉大な魂」という意味です。インドの人びとから、信頼と尊敬の気持ちをこめてマハトマとよばれたガンジーも、子どものころは、ごくふつうの気の弱い男の子でした。
インドの国民は、ヒンズー教を信じるヒンズー教徒とイスラム教がほとんどです。圧倒的におおいのはヒンズー教徒です。ヒンズー教には、きびしいカーストという身分制度があって、国民は、つぎの4つの階級に分けられていました。
1ばんめは、バラモン(ヒンズー教の僧侶)
2ばんめは、クシャトリア(王、貴族、武士)
3ばんめは、バイシャ(農民、商人、職人)
4ばんめは、スードラ(どれい)
さらにこの下に、貧しいために人間としてあつかわれず、さげすまれている人びとがいました。その人たちは、不可触賤民とよばれていました。この人たちはもちろんのこと、どれいの子が商人やお坊さんになったりすることはできません。カーストのちがう人びとのあいだでは、結婚はもちろん、交際することすらできないのです。
ガンジーがインド西海岸のアラビア海に面したポルバンダルで生まれたとき、父はその地方の総理大臣でした。かなり裕福な家庭でしたが、ガンジー家は、カーストでいえば、3ばんめのバイシャに属していました。
