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ガンジー

表紙
ガンジー(1869−1948)
不服従と非暴力で、イギリスの支配からインドを独立させた、民族解放運動の指導者。

「ガンジー」読書の手びき

 生涯をインド独立のために尽くしたガンジーは、インドのバプー(父)といわれています。ロンドンに留学して弁護士になって活躍しようとしていたガンジーが、祖国の運命を深く憂えるようになったのは、南アフリカに行ったことが契機になっています。20年以上も祖国を離れ、外から自分の国を見ることによって、インドを大きくとらえる目ができたのでしょう。あくまでもひとつのインドとしての独立を願うガンジーは、宗教争いの結果、祖国が2分してしまったことを、わが身が裂かれるような痛みで受けとめています。非暴力不服従といういまだかつて誰も試みることのなかったいかにもアジア的な方法で独立運動を展開し、その生涯をかけて手に入れたものが分裂です。ガンジーの落胆は大きく、独立にむけて燃やし続けてきた情熱を、その後は不可触賎民解放のために注ぎました。ガンジーの歩みは、民衆の中に深く根をおろし、インドの良心として生き続けています。

文:浜 祥子
絵:岩本暁顕
編集プロデュース:酒井義夫

 
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