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ケネディ


ケネディ
(1917-1963)
アメリカの威信と若さをとりもどすため、全力をつくしながら凶弾に倒れた悲劇の大統領

「ケネディ」読書の手びき

1965年、アメリカが北ベトナムを爆撃したとき、もし、ケネディが大統領として生きていたら、きっとケネディは、軍隊を南ベトナムへ送りこむまえに、もっと平和的にベトナム戦争を解決する方法を考えたにちがいない、といわれています。人間の自由を尊重するケネディは、共産主義を敵とはしていなかったからです。だから、ケネディの早い死は、いまもアメリカ国民に惜しまれています。しかし、つねに勇気をもって政治にとりくんだケネディの生きかたは、早い死だっただけよけいに、わたしたちにすばらしい教訓を残しています。それは、人間が生きた価値は、時間にあるのではなく、いかに生きたかにあるのだという、かけがえのない教えです。また、人間はだれしもつぎの時代になにかをひきつぐ役割をになって生きなければならない、ということへの教えです。ケネディの勇気とは、ほんとうは深い人類愛だったのではないでしょうか。

文:有吉忠行
絵:中渡治孝
編集プロデュース:酒井義夫

 
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