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リビングストン


リビングストン
(1813ー1873)
アフリカを探検し、未開の人びとへの伝道と文明化に生涯をささげたイギリスの宣教師。

「リビングストン」読書の手びき

リビングストンは、前後32年もの長い間、暗黒のアフリカ大陸を歩き続け、ついには、その暗黒の地で永遠の眠りについてしまいました。アフリカ大陸への、おどろくべき執念です。しかし、その執念を呼び起こしたものは、たんなる、探険家としての知られざる土地へのあこがれではなく、文化の灯から閉ざされた原住民たちへの、深い愛に根ざしたものでした。リビングストンの偉大さはここにあり、だからこそ、アフリカの聖者とたたえられているのです。16世紀から19世紀の中ごろにかけて、アフリカ大陸へ上陸した多くのヨーロッパ人たちは、各地に植民地をつくり、黒人を追って奴隷狩りを行ない、まさに侵略行為をほしいままにしました。これにくらべるとリビングストンの愛ある探検と伝道は、あまりにも対照的です。ザンビアの国のビクトリア滝の近くにはリビングストンと名づけられた町が建設され、この聖者の名はアフリカ大陸に、しっかりときざみ込まれています。

文:有吉忠行
絵:鮎川万
編集プロデュース:酒井義夫

 
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