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間宮林蔵


間宮林蔵
(1775?-1844)
樺太が、島であることをはじめて明らかにして、世界地図に間宮海峡の名を残した探検家。

「間宮林蔵」読書の手びき

樺太が日本人に知られたのは、16世紀以降だと伝えられています。初めは松前藩の領地でしたが、のちに江戸幕府の直轄領となりました。そして、1867年に日露共有、1875年には千島との交換で日本は放棄、日露戦争後は北緯50度以南は日本領という歴史をへて、第2次世界大戦後はソ連領となり、いまはサハリンと呼ばれています。間宮林蔵が樺太を探検したのは、幕府直轄領の時代です。ロシアの侵入から日本の北辺を守ろうとする幕府の命を受けて、林蔵は、この未開の地をさぐったうえに海を越えて中国大陸へ渡り、樺太が島であることを証明しました。そして間宮海峡の名を、地球上に永遠に残しました。林蔵の探検は、決して自己の名誉のためのものではなく、与えられた自分の仕事に忠実に生きようとする、純粋な心に支えられたものでした。樺太が、かつては日本の領土であったことを思うとき、林蔵の探検に、さらにあたたかい心をよせたくなります。

文:吉田健
絵:岩本暁顕
編集プロデュース:酒井義夫

 
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