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マーク・トウェーン


マーク・トウェーン
(1835-1910)
自由と平等を愛し、生き生きとした少年文学を書き残したミシシッピのわんぱくこぞう。

「マーク・トウェーン」読書の手びき

アメリカがイギリスの植民地から立ちあがって、合衆国として独立を宣言したのは1776年。マーク・トウェーンが『トム・ソーヤの冒険』を発表したのは、それからちょうど100年ごのことでしたが、そのころまでのアメリカの開拓者の家庭では、火を囲んで話術を競いあう楽しみをもっていました。ほかに娯楽がなかったからです。トウェーンは、その話術を競いあう楽しみで蓄積されたもののなかから、自由な話しぶりを自分のものにして、明るい近代少年文学をきずきあげたのだ、といわれています。それまでの子どもの読みものは教訓的なものばかりでしたが、トウェーンは、その殻を破って物語にはだかのままの悪童を登場させ、みずみずしい生き生きした少年文学の世界をひらいたのです。それにしても、少年時代に、自由気ままなわんぱくができたトウェーンは、なんと幸せだったことでしょう。その冒険物語は、人間が人間らしく生きることのすばらしさを教えてくれます。

文:有吉忠行
絵:安久津和巳
編集プロデュース:酒井義夫

 
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