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マルコ・ポーロ

表紙
マルコ・ポーロ(1254-1324)
知らない国への旅を25年もつづけ『東方見聞録』を世界に残したイタリアの商人。

「マルコ・ポーロ」読書の手びき

 『世界の叙述』『東方見聞録』などとよばれている、マルコ・ポーロの大旅行記は、ポーロの生存中は、「怪奇物語」「でたらめ物語」と笑われて、人びとの相手にされませんでした。しかし、ポーロの死ご、アジアの地誌、文明、モンゴル帝国の歴史などをこくめいに伝える書として、探検家、商人、学者たちのかけがえのない宝典となり、600年ごのいまも、その資料的な価値はいささかも失われてはいません。それは、25年間におよぶポーロの大旅行が、いかに偉大なものであったかを物語るものです。この旅行記のなかで、「黄金の国ジパング」とたたえた日本に関する記述は、必ずしも真実ではありません。しかし、これが、世界における日本紹介のはじめての記述であったことはたしかで、コロンブスは、この旅行記を読んで日本へあこがれ、アジアへ向かう途中にアメリカ大陸を発見しました。マルコ・ポーロは、世界の大航海時代の扉を、この旅行記で開いたのです。

文:有吉忠行
絵:岩本暁顕
編集プロデュース:酒井義夫

 
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