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ペスタロッチ


ペスタロッチ
(1746−1827)
教育は、知識をつめこむのではなく、子どもの才能をひきだすことだと主張した教育家。

「ペスタロッチ」読書の手びき

「私は、子どもたちといっしょに泣き、いっしょに笑った。子どもたちは私とともに、私は子どもたちとともにあった」。このように書き残しているペスタロッチは、自分の生涯を、子どもたちへの愛の教育にささげつくしました。型にはまった教室や教科書や指導方法は、すべて否定しました。子どもたちに、自分で見ること、感じること、行なうことをたいせつにさせながら、子どもの生活全体をとおして教育していくことを考えたのです。画一的な知識注入主義の教育には完全に背を向けました。1人1人の子どもが、主体的に、個性豊かに、人間らしい人間として育つことを願ったからです。しかも、理論を口にするのではなく、自分が子どもの中に飛び込んでいって実践をくり返し、その実践をとおして教育の本質を解明していきました。ペスタロッチは自己犠牲に生きたのではなく、子どものために生きることで、最高の生涯を全うしたのではないでしょうか。

文:上村勝彦
絵:鮎川万
編集プロデュース:酒井義夫

 
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