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武田信玄

表紙
武田信玄(1521-1573)
武略にすぐれ民政にも心を配り、「風林火山」の旗をかかげて戦雲を巻き起こした戦国武将。

「武田信玄」読書の手びき

 室町幕府から諸国の支配を委任されていた守護大名が2つに分かれ、京都を中心にして11年間にわたって争い続けた応仁の乱。この戦乱によって足利氏の権威は失墜し、世は、そのまま群雄割拠の戦国時代へなだれ込みました。多くの武将が強力な武士団を組織して、天下取りをねらったのです。守護大名武田信玄も、その1人でした。信玄は戦略家としてすぐれていました。そして、もう一つ、政治家としてもすぐれていました。領土を広げるだけではなく、産業を興し、宿駅をととのえ、治水工事を進めるなどして領内を豊かにすることにも力を注ぎ、その善政に、領民たちは心服していたということです。詩や歌が好きだった信玄は、ただ強いだけの武将ではなかったことに、名将として仰がれる秘密があります。

文:松下忠實
絵:岩本暁顕
編集プロデュース:酒井義夫

 
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