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子ども英語Q&A

どういう英語環境づくりをすればよいのでしょうか。
また、具体的にどんなものをそろえたらよいのでしょうか。

 はじめてであう英語は、なんといっても楽しく、おもしろいものであるべきです。幼児にとっては、楽しいものが善で、つまらないものが悪であるといってもいいくらいです。その点、『セサミえいごワールド』家庭学習システムは、数ある英語教材のなかでも、最も完成度の高い総合的英語教材といえそうです。子ども向け番組のお手本ともいうべき「セサミストリート」を制作してきたスタッフが、英語を母国語としない国の子どもたちのために工夫に工夫を重ねた楽しいプログラムです。ここしばらくは、これを超えるシステム教材はあらわれないのではないかという印象すらあります。幼児から大人まで、あらゆる年代の人に勧めたい総合教材です。
 英語が話せるようになることを大きな目的に制作された『セサミえいごワールド』ですから、基本的にはこれだけで十分ですが、諸事情で『セサミえいごワールド』をそろえることができない場合、または、もう少し幅を広げたい場合、次のような教材をお勧めします。
 子どもの年齢によって異なりますが、0歳から1歳くらいのときは、子どもの耳の感覚が最も鋭い時期なので、英語のリズムやイントネーションを聞かせ、印象づける絶好の機会です。子どもが喜ぶことも大事ですが、同時に親自身が楽しめる教材がよいでしょう。歌が好きなら、子どもといっしょに『マザーグース英語の歌』のCDを聞いたり、ビデオを観たりすることにより、子どもも自然と英語に親しむようになります。ストーリー性のあるものがお好きならば、『ファンタジーテイルコレクション』、『やさしい英語えほん&カセット』など、朗読カセットやCDのついた絵本をいっしょに楽しんではいかがでしょう。ネイティブの発音による質の高い教材を選んで下さい。ただ、「英語をシャワーのように聞くのがよい」という説がありますが、あまり好きになれない音を聞きつづけるのは感心しません。親が心から楽しめないものは、子どもにとっても苦痛なうえ、自分から話をしなくなったり、意味不明のことばを発したりするなどの悪影響も心配されますので、気をつけたいものです。
 2歳くらいになったら、親がよいと思った教材を、意識的に子どもに与えましょう。子どもに使わせるというより、いっしょに遊びながら英語の基礎を学びなおそうといった気持ちが、長く続けられる秘訣です。『母と子のおしゃべりENGLISH』、『ミクちゃんのワイワイEnglsh』、『ディズニー英語と遊ぼう』などがあります。
 3歳頃からはそろそろ英語の基本をバランスよく身につけさせたいもの。そのひとつに、英国レディーバード刊行の『はじめてであう英語セット』があります。アルファベット、色、数、形、時間、反対言葉の6冊の小型絵本で、英国では幼児にことばを教える最適のテキストとしてロングセラーになっています。テキストの内容をすべて朗読したCDと、対訳の冊子がついているので、発音に自信のない日本の親でもらくに使いこなせます。
 4、5歳くらいまでは、日ごとに語いが増え、ことばでものを想像したり、自己表現できるようになったりする大切な時期ですから、日本語だけでなく英語も大好きにしようという目標を持ちたいものです。
 『はじめてであう英語セット』の内容をほぼ把握できたようでしたら、少しグレードアップした、『初心者のための英語教室』にすすみます。これも、6冊の小型絵本がテキストになっていて、「100単語」「100動詞」「絵じてん」「数・色・形」「時・季節・天気」「日常会話」がそれぞれのテーマで、日常生活のなかから常識的な知識を、体系的に学べるよう工夫されています。テキストの内容をより深く身につけてほしいと、遊び感覚にあふれたワークブックがそれぞれのテキストに対応して作られていて、理解度をチェックすることができます。また、CDがついているので、テキストの内容すべてをネイティブの発音で聞くこともできます。児童英検3、2、1級レベルですから、これを小学校6年までに終えるのを目標にするのもよいでしょう。
 このレベルまで英語力がついてきたら、レディバード絵本シリーズや、ペンギンブックスのピクチャーパフィンなどを読みこなせる力がついていますから、好きな絵本を選んであげて、たくさん読破するよう応援してあげたいものです。さらに、パフィンブックスまで楽しんで読みこなせるようになれば、理想的です。
 「継続は力なり」とよくいわれるように、毎日5分、10分でも親子で英語にふれる時間を作ることが、子どもの英語力を驚くするほど成長させることに気づくはずです。その際、英語はことばですから、声に出すこと、対話することを心がけてみて下さい。

私のへたな発音の英語で教えてよいものでしょうか。

 手作りの「アルファベットカード遊び」は、簡単なものですからぜひ試してみてください。アルファベットの形や順番をおぼえることは、英語を学ぶ上で基本となります。画用紙をハガキの半分ほどに
 切って、52枚用意し、この表面にアルファベットの大文字26文字、小文字26文字を書いたカードをつくります。この52枚のカードがあるだけで、次のようなさまざまな遊び方ができます。

1. スピードアルファベット並べ

大文字26文字、小文字26文字をそれぞれが持ちます。用意ドンで A から Z まで、または a から z までを順番に並べ、早く並べ終えた方が勝ちとなります。グループ対抗にしてもよいでしょう。

2. ペアマッチゲーム

カードをよく切ったあと、全員にほぼ同じ数になるよう配ります。配られた自分のカードから A と a 、B と b のように大文字と小文字が対になるものを中央の場に出します。全員が出し終えたら、今度は隣の人のカードを順に1枚ずつ取り合って、対になるものができたら場に出し、先に手持ちのカードがなくなった人が勝ちです。

3. メモリーゲーム

大文字か小文字のいずれか26枚を、文字を裏にして中央にならべます。順番に一人一枚ずつめくっていき、A または a が出なければ元の場所に戻して裏返しておきます。うまく A または a を見つけた人はそのカードをもらい、次は B をめざします。こうしてカードをたくさんとった人が勝ちになります。大文字、小文字のすべてを使い、A、a、B、bの順にとっていったり、A と a 、K と k 、V と v というように、大文字小文字のペアが作れたらもらえるというルールにするのもよいでしょう。

4. GTならべ

大文字小文字52枚を全員に配ります。G、g、T、tを持っている人は、場に出します。トランプの「7ならべ」の要領で、G、g、T、t の前後の文字 F、f、H、h、または S、s、U、u のカードを持っている人が順にカードを並べて、並べるカードのない人はパスをしていきます。こうして A、a、M、m、N、n、Z、z まで並べていき、早く手持ちのカードのなくなった人が勝ちです。

 なお、『えいごリアンカードゲーム』は上に紹介した52枚のアルファベットカードをはじめとする304枚のカードと、カードに収録した単語すべてを朗読しているCD付きの教材です。2002年4月より公立小学校で始まった「総合的な学習の時間」に対応した、国際理解のための英語番組「えいごリアン」の付属教材ともいえるもので、よく考えられたカードゲームとしてお勧めします。
 ゲームを通してアルファベットが身についたら、次は単語をたくさんおぼえたいもの。動物、人のからだ、家の中、町の中、野菜や果物とジャンル別に整理され、朗読CDのついた『英語のえじてん』をお勧めします。
 ある程度単語や表現をおぼえた頃には、「にんじんのことを英語でなんというかしら」とたずね、いえたらほめてあげるといったように、生活の中で英語のある環境を演出したいものです。なれてきたら、質問も英語にして、How to say NINJIN in English ?(「にんじん」のこと英語でなんというの?)とたずねてみましょう。
 さらに絵本のイラストなどを指さして、What's this ?(これはなに?)とか、What color is this ?(これはなに色?)、What is he doing ?(彼はなにしているの?)Who is she ?(彼女はだれ?)といったように、さまざまな質問を用意して理解を深めていくとよいでしょう。

家庭で英会話にふれさせるには、どんな方法がありますか。

 日本にいると、英語を使う機会はあまりないように思われるかもしれません。しかしこれからの時代は、さまざまな国の人が身近で暮らすようになってくるでしょうし、そういった人たちとの会話に英語を使う機会も多くなるでしょう。海外に出かけることもますます容易になると思われますので、基本的な会話表現を身につけておく必要があります。
 リピーターという機械にカードを通すだけでネイティブの発音が聞ける、『リピートカードシステム』というものがあります。このシステムは、自分の声を録音してネイティブの発音と比較したり、カードの問いかけに英語で答えて、英会話を疑似体験したりもできます。会話は聞くだけでは身につきません。何度も繰り返し声に出すうちに、確実に自分のものになっていくのです。こうした教材を家族ぐるみで利用していけば、英語特有の表現が自然と口から出るようになり、いざ英語でコミュニケーションをとる場面になっても、自信を持って自己表現できることでしょう。


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