オンラインブック かしこい子どもに育てるための15章
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第1部 幼児の可能性

(4)生後3日間でも差ができる

 アメリカの言語心理学者レルマ・リンジャー博士は、はじめてお産をした母親とその赤ちゃん28組を、14組ずつA、B、2つのグループにわけて、生後3日間の母子の接触時間が、子どもの知能や言語能力の発達にどのような影響を与えるか、という研究を行ないました。

A組は、生後数時間とたたないうちに、まず1時間母親と赤ちゃんをいっしょにさせ、それから3日間は毎日5時間の接触をゆるしました。これに対しB組は、赤ちゃんが生まれた直後、母親にちょっとみせただけで隔離し、それから3日間は、30分間だけ授乳のためにいっしょにさせただけでした。

この実験の結果、1ヵ月後にはA組とB組では、すでに発達の差がみとめられ、2歳になった時には、A組の方がずっと複雑な文と豊富な語いを使って、母と子の会話を行なったそうです。さらに、5歳になるまで観察がつづけられましたが、A組の方が常にB組よりも知能テストの得点が高く、理解力や表現力もすぐれていました。

3歳どころか、生まれたばかりのわずか3日間という日数にもかかわらず、これほど大きな差があらわれ、大脳の基礎づくりがはじめられているのです。


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