オンラインブック かしこい子どもに育てるための15章
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第2部 絵本のすすめ

(7)なぜ「絵本」が必要なのでしょう

親の与える乳幼児への環境が、その後の人間形成にどんなに重大な影響を与えるかということについて、さまざまな側面から記述してまいりました。また、幼児期の後半になっても、適切な環境や刺激を与えることにより、子どもの頭脳はめざましく発達していくことを紹介しました。

 それでは具体的に、どのような方法で子どもたちに接し、能力を育てたら良いのでしょうか。しかし、それには定型などありません。

これまで申しあげたことを念頭においた上で、お母さん方が主体性をもって育児にあたることが、適切な幼児教育です。絵本を読んであげたり、おもちゃを与えたり、歌をうたったり、テープやCDをきかせたり、テレビやビデオをみせたり、子どものために良いと思うことをどしどし育児の中にとり入れ、たくさんの話しかけをすることが大切なポイントだといってよいでしょう。

 ただ、そうした日常の育児の中でどうしても欠かせないものが、〈絵本をじょうずに利用すること〉だと力説したいのです。

 その理由は、次にあげる4点に要約できます。

  1. 子どもたちに本の世界の楽しさやおもしろさを体験させることにより、将来、読書のある豊かな精神生活を築くための礎となる。
  2. 言語能力が促進されて、想像力、観察力、思考力、表現力、創造力など幼児期に築きあげたいさまざまな能力が開発される。
  3. 絵本による間接体験により、いっそう広い世界を知ることができる。
  4. 国語学習の基礎である、文字を学ぶ準備をととのえる。

以上のことを、順をおいながら、くわしく考えてまいりましょう。


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