オンラインブック かしこい子どもに育てるための15章
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第2部 絵本のすすめ

(8)幼児期は〈耳からの読書時代〉

イラスト 欧米の人はよく、〈幼児期は耳からの読書時代〉といいます。おとなに絵本を読んでもらって、耳から言葉を受け入れることにより、「読書というのは何と楽しい世界なのだろう」と感覚的に体験させる時代だというのでしょう。

 そんな意味で、両親は、努力して子どもたちに積極的に絵本を読んできかせてほしいのです。子どもたちにとって、興味深い絵本、すてきな絵本を読んでもらっている時の楽しさは、テレビをいっしょに見ている時とは、比較にならないほど内容のある時間だと思います。心と心の暖かいふれあいの時と申しましょうか、子どもたちは、親が自分のために絵本を読んでくれているのだという満足感と、絵本が展開するおもしろさ、新鮮さ、不思議さに、それこそ胸が熱くなるほどの充実感をおぼえることでしょう。

 だからこそ、同じ本を何度もくりかえし読むことを要求されてもいやがらないでほしいのです。読み手は大変ですが、子どもは、1冊の本に興味をもち、そこに喜びを見出すと、それこそ幾度でもその喜びや楽しさを確かめたいのです。そして、楽しさをたしかめたことに満足するのです。


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