
フランスの首都、パリは、はなやかな都市です。フランスの政治、経済、文化の中心地であるだけでなく、世界の芸術やファッションの中心でもあります。古い歴史をひめた石だたみの通りを、最新の流行に身をつつんだ人びとが、かろやかにゆきかいます。
パリの町は、大小さまざまな広場と通りが組み合わさってできています。ドゴール広場から星形にのびる12本の大通りのひとつに、プラタナス並木の美しいシャンゼリゼがあります。凱旋門とコンコルド広場をむすぶ通りです。

ドゴール広場の中央に、どうどうとして建っているのが、エトワール凱旋門です。高さ49メートルもあります。1806年、ナポレオンの命令でつくられ、完成には30年もの歳月が費やされました。門の真下には、無名戦士の墓があります。
パリ名物のエッフェル塔の上からは、町並みが手にとれるように見え、はるか遠くのモンマルトルの丘まで見わたせます。高さ312メートルのこの塔は、1889年の万国博覧会のために建てられました。いまでは、テレビやラジオの電波を送る役割をもっています。

パリっ子たちは散歩が好きです。セーヌ川のほとりをそぞろ歩き、花市や古本市をまわり、公園でいこいます。ときには、広い歩道にはり出したカフェテラスで、お茶とおしゃべりを楽しんだりします。
公園は、パリ市内のいたるところにありますが、こどもたちの姿がおおいのは、なんといってもリュクサンブール公園でしょう。池に模型ヨットを浮かべたり、ロバに乗ったり、人形劇を見たりして、思い思いにすごしています。

セーヌ川は、パリの町を右と左にわけています。四季おりおりに人びとのくらしを川面にうつし、ゆったりと流れます。100メートルごとにある32の橋は、それぞれかけられた時代によって、形がちがいます。
100メートルはおよその距離。現在、自動車専用、歩行者専用、鉄道用もふくめて36の橋があります。
川のまん中に、ふたつの小島が浮かんでいます。シテ島とサンルイ島です。シテ島は、古くからセーヌ川の川船交通の根拠地としてひらけ、パリ発展のもとになったところです。長い歴史をほこるだけに、ノートルダム寺院などおおくの名所もあります。