
ドイツはヨーロッパのまんなかにあり、面積も人口も日本よりやや少ない国です。おおくの国と、となりあっているので、交通や商業が発達し、文化や経済をゆたかに実らせてきました。しかし、いっぽうでは、いくたびか戦争をくりかえし、はげしい浮き沈みをくりかえしました。いまドイツは、西ドイツと東ドイツに分かれています。しかも、東ドイツのほぼ中央にあるベルリンも、ブランデンブルク門を境界に東西ドイツにひきさかれてしまっているのです。なぜこのような不幸がドイツに訪れたのでしょうか。
1989年、「東ドイツ」で民主化を求める市民デモが急速に拡大し「ベルリンの壁」を撤廃、1990年に「西ドイツ」が「東ドイツ」を編入して東西ドイツが統一されました。

150年ほど前のドイツは、たくさんの小さな国に分かれていましたが1871年、ドイツ帝国がうまれ、ドイツはひとつに統一されました。そのころからドイツの産業はめざましい発達を遂げ、新しい市場を外国に求めなければならなくなりました。
外国の市場をめぐって、ドイツはイギリス、フランスなどの先進国とたえずしょうとつし、ついに1914年、第1次世界大戦となりました。

4年にわたる戦争のすえ、ドイツは敗れ、高いばい償金を要求されたのです。国内は失業者であふれ、みじめな生活においこまれていきました。
そんな時、ヒトラーを指導者とするナチス党があらわれました。ドイツ国民は、ヒトラーをドイツを救う英雄のように信じ、盲従していきました。

ヒトラーは、国会に相談しないで法律をつくることを認めさせたのを手はじめに、ナチス以外の政党をすべて解散させました。そして、条約で禁じられていた再軍備をして、まわりのヨーロッパ諸国に侵入していったのです。
こうして、世界のほとんどの国を巻きこむ、第2次世界大戦をひきおこしました。ユダヤ人をひどくにくんでいたヒトラーは、大戦中ユダヤ人を捕まえては、強制収容所へおくり、600万人ものユダヤ人を殺しました。