
ポーランドには「野原の国」という意味がありますが、その名にふさわしく、国土の大部分はひろびろとした大平原です。針葉樹林や湖がちらばる北部は「森と湖の国」にたとえられ、変化にとんだ美しい景観をくりひろげています。

豊かな黒土に恵まれたポーランドは、農業国です。小麦、テンサイ、ジャガイモなどを生産し、食品工業も盛んです。グダニクスの郊外で栽培しているヒマワリは、種をとって食用油にします。
この国の人たちは、農作業のかたわら、織物、刺しゅう、彫刻、陶器などをこしらえて、自分たちの民芸品の伝統を守りつづけてきました。中世のころ、首都として栄えたクラクフの町は、民芸品店が軒をつらねています。

クラクフからほど近い町ビエリチカに、1000年以上も前に、開発された岩塩の洞くつがあります。平均230メートルの深さに掘られた地下は、さながら塩の宮殿です。
岩塩を掘りぬいてつくった礼拝堂やキリスト像などが、坑内で白く輝いています。岩塩というのは、塩をふくんだ鉱物です。この岩塩から、化学工業の原料や料理用の塩をとります。

ポーランドの首都がクラクフからワルシャワに移されたのは、16世紀の末です。第2次世界大戦でドイツ軍から市街のほとんどを破壊されましたが、新しい都市計画で不死鳥のようによみがえりました。国の独立を記念した建国祭のパレードは毎年7月に行なわれます。
町のあちこちには、戦争のぎせい者をとむらう石碑がたてられています。碑の前には、いつも花がそなえてあって、とだえたことがありません。宗教心のあついポーランド人は、ほとんどカトリック信者です。
