
地球儀でみると、ちょうど日本のうらがわがブラジルです。南アメリカでいちばん、世界でも5ばんめに大きな国です。この大地に、くさびをうちこんだような形で、アマゾン川がながれています。アマゾン川は、アンデス山脈の雪どけ水をもとに、ブラジルの半分の水をあつめて大西洋にそそいでいます。流域の広さは世界最大の川といわれ、川幅は増減がはげしく一定していません。いくつかの支流があり、さらにその支流は入りくんで、熱帯の密林で厚くおおわれた、アマゾン地帯をつくっています。

舟でアマゾン川をさかのぼっていくと、ゆるいながれの上に、大きな緑のたらいのようなものを見かけます。これは、スイレンの仲間のオオオニバスです。直径が1〜2メートルもあり、子どもなら乗れそうです。明けがた、白い花が咲くとき、音がするといわれます。
上流には、するどい歯をもったピラニアがいます。血のにおいをかいで何千匹もむらがり、牛でも馬でもあっというまに食いつくしてしまいます。
アマゾンにはほかにもピラニアにおとらず、おそろしい肉食のドジョウがいます。

木の間に、キムネオオハシが見えかくれしています。世界一大きなオウム、コンゴウインコのさわぐ声も聞こえます。鳥たちのはでなすがたは、ジャングルの緑にとてもよく似合っています。ブラジルは、むかしポルトガル人に、オウムの地とよばれたことがあります。
ジャングルには、ウアカリというサル、カピバラとよばれる大ネズミ、イルカに似たマナティなどたくさんの動物がいます。人間の入れない奥地には、もっとめずらしい動物がひそんでいるかもしれません。

アマゾンの川の流れは交通路としてもたいせつです。アマゾンの生産物は、船で河港の町へ運ばれ輸出されました。首都のブラジリアから1000キロメートル以上のきょりを新しい道路が通じてからは、ジャングルのなかをトラックが走りぬけてゆくようになりました。
アマゾンにすむワニの皮は高く売れるため、人がやとわれて、奥地までさがしにでかけます。
政府は、ワニの数がどんどんへるのをふせごうと、ワニ狩りを禁じましたが、なかなか守られないようです。