レディバードブックス100点セット
 

めんどりと麦

 

めんどりと麦

めんどりと麦

昔むかし、ある農家の庭に住んでいる、.1羽の小さな赤いめんどりがいました。

 ある日、その小さな赤いめんどりは、何つぶかの小麦の粒をみつけました。
彼女はそれらの粒を、その農家の庭にいる他の動物たちのところへ持っていきました。

 「誰か、わたしが(これらの)小麦の粒をまくのを手伝ってくれないかしら」 と、小さな赤いめんどりはたずねました。

 「いやだね」
と、猫がいいました。
「いやだね」
と、ねずみがいいました。
「いやだね」
と、豚がいいました。

 「それじゃあ、私が自分でこの(小麦)粒をまきますよ」 と、小さな赤いめんどりはいいました。
それで、彼女はそうしました。

 毎日、小さな赤いめんどりは、小麦ののびるのを見守るために、畑へ行きました。
それらは、丈が高く、たくましく成長しました。

 ある日、小さな赤いめんどりは、その小麦がいつでも収穫できるほどに育ったことがわかりました。
そこで、彼女は農家の庭にいる他の動物のところへ行きました。

 「誰か、小麦を刈るのに私を手助けしてくれないかしら」 と、小さな赤いめんどりはたずねました。

 「いやだね」
と、猫がいいました。
「いやだね」
と、ねずみがいいました。
「いやだね」
と、豚がいいました。

 「それじゃあ、私が自分で小麦を刈りますよ」 と、小さな赤いめんどりはいいました。
それで、彼女はそうしました。

 「この小麦は、もういつでも小麦粉にできるわ」 と、小さな赤いめんどりは、農家の庭に向かって歩きだしながら、ひとりごとをいいました。

 「誰か、小麦を粉ひき場へ持っていくのに私を手助けしてくれないかしら、小麦粉にひくのだけれど」 と、小さな赤いめんどりはたずねました。

 「いやだね」
と、猫がいいました。
「いやだね」
「いやだね」
と、ねずみがいいました。
と、豚がいいました。

 「それじゃあ、私が自分で小麦を粉ひき場へ持っていきますよ」 と、小さな赤いめんどりはいいました。
それで、彼女はそうしました。

 小さな赤いめんどりは、その小麦を粉ひき場へ持っていき、そして、粉屋さんがそれ(小麦)を小麦粉にひきました。

 その小麦が小麦粉にひかれ終わるとすぐに、小さな赤いめんどりは、それ(小麦粉)を農家の庭にいる他の動物たちのところへ持っていきました。

 「誰か、小麦粉をパン屋さんに持っていくのに私を手助けしてくれないかしら、パンにするのだけれど」 と、小さな赤いめんどりはたずねました。

 「いやだね」
と、猫がいいました。
「いやだね」
と、ねずみがいいました。
「いやだね」
と、豚がいいました。

 「それじゃあ、私が自分で小麦粉をパン屋さんに持っていきますよ」 と、小さな赤いめんどりはいいました。
それで、彼女はそうしました。

 小さな赤いめんどりは、その小麦粉をパン屋さんへ持っていきました。
そして、パン屋さんはそれ(小麦粉)をパンにしました。

 そのパンが焼けたとき、小さな赤いめんどりは、それ(パン)を農家の庭にいる他の動物たちのところへ持っていきました。

 「このパンは、もういつでも食べられるわ」 と、小さな赤いめんどりはいいました。
「誰か、このパンを食べるのに私を手助けしてくれないかしら」

 「手伝うよ」
と、猫がいいました。
「手伝うよ」
と、ねずみがいいました。
「手伝うよ」
と、豚がいいました。

 「だめよ。あなたたちは手伝えないわ」 と、小さな赤いめんどりはいいました。
「私が自分でそれ(パン)を食べますよ」
それで、彼女はそうしました。


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