レディバードブックス100点セット
 

 

魔法使いの弟子

 この不思議な物語は、遠い音、はるかかなたの国に始まりました、そこの高い山のふもとには、小さな谷がありました。この谷に住む人びとは、たびたび山の方を見あげました。ときどき雲の切れ目から、高い壁に囲まれた大きなお城と、黒っぽい塔が見えます。谷の人は、だれもお城に入ったことはありませんでしたし、険しい道をのぼって山へ入ったことさえありませんでした。

 かつては、この谷は、すばらしく住み心地のよいところでした。人びとはみんな幸せで、だれもお腹をすかせているようなことはありませんでした。みんな、よい穀物が育つ畑に出て、いっしょに働きました。果樹園の木々は、いつも実をたくさんつけて、重たそうでした、ぶどう畑には、大きくてみずみずしい、ワイン用のぶどうがなっていました。すべてが平和で、満ち足りていたのです。

 そんなとき、ある秋の日に、たいへん不思議なことが起りました。村人たちが、実ったものを取りに出てみると、作物が全部なくなっていたのです。あらゆるものが消えてしまっていました。木々は実をもぎとられ、とうもうこしの一粒も見あたりませんでした。

 「これは夜のうちにやられたにちがいない」 と、怒った1人の農夫が言いました。
「どこかの悪党どもがなにもかも取っていったんだ」 と、別の農夫が、つえを怒りくるってふりまわしながら叫びました。「やつらをつかまえてやるから見ていろ!」

 何週間もの間、村人たちはどうぼうを探し出そうとしました。なにか手がかりはないものだろうか──地面の足跡や──穀物をひきずった跡──しかし、なにもみつけられませんでした。それはまるで、魔法のつえをひとふりして、作物を全部消してしまったかのようでした。人びとはその冬、他の年に賢明にも納屋にたくわえておいた食物を食べて暮しました。

 次の年の春、村人たちは、また穀物の種をまきました。秋になって、作物は、今までのものよりも、もっと大量で良質のものになっていました。
毎晩、人びとは畑や果樹園で番をしました。今回は、あらかじめ用心していたのです。

 ところが、ある恐ろしい朝に、村人たちが起きてみると、前の年と同じように、またすべてがなくなっていたのです。
「これはきっと魔法にちがいない!」 と、人びとはおびえて叫びました。
「この谷はのろわれているんだ!」 何人かの小さな子どもたちは泣きだしてしまいました。
「今年の冬は、みんな飢え死にだよ。いったい、どうしたらいいんだろうね? だれが助けてくれるのかねえ?」 と、1人のおばあさんが泣きじゃくりました。

 突然、ジムという名の少年が前へとび出してきました。「ぼくに、このなぞを探らせてください、そして同時に、ぼくは自分の幸せもみつけたいのです」 と、彼は頼みました。「ぼくはとても力持ちなんです──それに、ときには頭もよく回るし」 彼は冗談ぽく言いました。そして、だれかがとめる前に、彼は村の広場からとび出していき、すぐに山の方へ見えなくなってしまいました。

 まもなく、ジム少年は、日のあたる谷からずいぶん遠くにやってきました。山の霧がだんだん彼をとりまきはじめましたが、彼は少しも恐れてはいませんでした。彼は立ち止まって、道ばたに生えている小さな木を切って、つえを作りました。そして、登りながら、元気よく口笛をふいたり歌ったりしていました。
「もうすぐ頂上だな」 ジムは、大きくハアハアあえぎながら言いました。
「もう着いているよ、若僧」 と、低い声が響きました。そして物陰から、不思議な老人が出てきたのです。
ジムは息をのみました。彼は今まで、こんなに変った服を着ている人を見たことがなかったのです。その人の帽子と服は黒っぽくて、流れるようにたなびいていました。それらは、宝石や糸で飾られていて、気味の悪い形に光ったりきらめいたりしていました。彼は、一方の手につえを持ち、手首のところには、大きなからすがとまっていました。「この人はきっと、すごい魔術師か、有名な魔法使いにちがいない」 と、ジムはどきどきしながらそう考えていました。

 「日が暮れてきたぞ、私の城はこのすぐ近くにあるのだ」 魔法使いは少年に手招きしながら言いました。「ついてこい、一晩泊まるがいい」
ジムは後についていきました、そしてまもなく2人は、お城の塀の中にいました。
魔法使いが中庭を通りぬけていくとき、ジムは、そこらじゅうに食物の大きな山があるのに気づきました。突然、からすが飛びおりてきて、ジムの肩にとまりました。「これは、おまえの村でとれた作物さ。魔法使いは、毎年、自分用に盗んでくるんだ」 と、からすはしわがれた声で言いました。
「ぼくはあいつを殺してやる…」 と、ジム少年は叫びました。「村人たちをあんなふうに飢えさせているんだから!」
「おばかさんだね。彼は、おまえなんか一目見ただけで殺せるのさ」 からすは、金切り声で言いました。「私の言うことをきいた方がいい。ここにいて、彼の秘密を学びとるのさ、そうすれば彼ののろわれた魔術に打ち勝てるだろう」

 突然、魔法使いがふり向きました。「おまえは仕事をさがしているのか?」 と、きつい調子でききました。「というのは、もしそうなら、私は弟子を必要としているのだ」
ジムはすぐにそれに応じて、魔術の勉強のお返しに、彼の召使になることに同意しました。そうすれば、きっと(村のある)谷に幸せを呼びもどせると信じたのです。
そのお城はものすごく大きくて、宝物や高価なものでいっぱいでした。
魔法使いはジムを、部屋から部屋へと案内していきました、そして、部屋はどれも見るたびに、前のよりもっとすばらしいものになっていったのです。最後に、2人は大広間にやってきました。その部屋はとてつもなく大きくて、ジムにはほとんど、反対側が見えないくらいでした。壁かけが天井からかかっていて、よろいが壁に並んでいました。ジムはゆっくりと、この大きな部屋を横切りました。
「ここが、魔法使いが魔法を行なう部屋だな」 彼は興奮してそう思いました。

 たなには古めかしい本がいっぱいあり、ジムが抱えきれないほど重いものもいくつかありました。あざやかな色をした液体の入った巨大なビンが、片すみでぼこぼこと泡立ったり、シューシューいっていました。広間の真中には、ジムと同じくらいの高さの大きな黒い釜が置いてありました。
「私の弟子の仕事としては、この釜を、いつもふちまで水いっぱいにしておかなければならん。もしカラなのをみつけたら、ひどい目に会うぞ!」 魔法使いは、しかめっつらをして言いました。
「すぐに仕事を始めます」 と、ジムは張り切って言いました。
「仕事が全部すんだら、私の魔法を教えよう」 と、魔法使いは約束しました。

 こうしてジムは、魔法使いの弟子となったのでした。くる日もくる日も、仕事はますますたいへんになっていき、時間がかかるようになっていきました。でもジムは、まだなんの魔法も教えてもらっていませんでした。
それから何週間かのちに、魔法使いのからすは、ジムと友だちになりました。何年もの間、からすは魔法使いの魔法にかけられていたのです。からすは、お城のまわりなら、まったく自由に飛びまわれたのですが、下の谷の方へ下りていこうとすると、すぐに羽が閉じてしまい、地面に下りなければならなくなってしまうのでした。「ここから逃げ出すとき、私も連れていってくれるかい」 からすはジムにききました。
「ぼくは捕虜じゃないよ」 と、ジムは笑いました。「今だって、外に出て家へ帰れるさ」 そう言ってからすを拾い上げると、お城の門の外へ出ていきました。

 と、突然、彼はぴくりとも動かなくなってしまったのです。どんなにがんばっても、一歩も前に進めないのです。
「さあ、これでわかっただろう」 からすが、しわがれ声を出しました。
「われわれは2人とも魔法使いの捕虜なのさ」
ジムは、魔法使いが彼にも魔法をかけたのだと知ると、いっそう、主人をへこましてやろうと決心したのでした。

 魔法使いは、これを知ったようで、弟子に、前よりもずっとたいへんな仕事をさせました。1日じゅうジムは、魔法の液でいっぱいの大きな器をかきまわしていました。ものすごいにおいのするのもありました! ジムは、魔法についての大きな本を、腕が痛くなるまで、あちこち運ばなければなりませんでした。でも一番たいへんだった仕事は、大きな黒い釜を、いつもふちまでいっぱいにしておくことでした。

 ジムが水をくんでくる川は、大広間からは遠く離れており、石の階段を下りていって、丸石を敷きつめた庭を横切り、お城の庭の下の方まで行かなければなりませんでした。ジムは、水がいっぱい入った2つの重いバケツを持って、何度も行ったり来たりしなければなりません。「なにか魔法の呪文を知っていたらなあ」 彼はため息をつきました。「バケツを勝手に飛んでいかせることができるのに」

 「もし、きみが一言でも魔法の呪文を知っていれば、2人をここから連れだすことだってできるさ」 と、からすは不機嫌そうに文句を言いました。
その鳥はまた続けました 「ぼうや、きみは気がつかなかったのかい。魔法使いは魔法をかけるとき、きみの耳に一言も決して聞かせないだろう」

 「たしかにそのとおりだ!」 と、ジムはあえいで言いました。「魔法の呪文を盗み聞きすればいいんだ。そうすれば2人とも自由になれるよ」
これは、言うほどやさしくはありませんでした。ジムとからすは、いろいろ試してみました。2人は、息を殺して魔法使いのうしろに忍びよったりしました。また、宝物の箱のうしろにかくれたりもしました。テーブルの下にかくれたこともありました。直接お願いしたことさえあったのです。
これによって、魔法使いは前よりいっそうあやしむようになってしまいました。ジムを1日じゅうこき使うだけでなく、夜遅くまでも働かせたのです。

 ある晩、ジムはあまりにも疲れていたので、お城のてっぺんにある、 自分の部屋まで階段を登る気がしませんでした。夜遅かったので、魔法使いのいすのうしろの暗いひとすみで、そのままぐっすりと眠ってしまったのです。魔法使いは、まじないの方に忙しくて、ジムのことが目に入りませんでした。そのとき、魔法使いは、ふとしたはずみに、テーブルの上のガラスのびんを落としてしまいました。それは床の上に落ちて、紛々にくだけました。

 その割れる音で、ジムはすぐに目を覚しました、そして、魔法使いが、ジムのすぐそばにあるほうきに手招きしているのを、目を丸くして見ていました。魔法使いは大声で言ってしまったのです、魔法の呪文を。
ほうきが部屋の中を、ひとりでに動きまわっているのをジムは驚いて見ていました。静かに、そしてきれいに割れたガラスをはくと、ほうきは、ジムの隣の、いつも置いてある場所へ走ってもどりました。

 それでもまだ、魔法使いは、暗いすみにいる少年に気がつきませんでした。とうとう彼は部屋を出ていくと、寝床に入ってしまいました。
ジムが階段をそっと登っていったのは、もう真夜中をはるかに過ぎていたころでした、彼はうれしそうに、魔法の呪文を1人でくり返しながら言いました。

 ジムは夜明け前に目を覚し、すぐにでも魔法をかけようとしていました。
からすは彼に、厳しい忠告をしました。「私の言うことを聞きなさい。魔法使いが出ていくまで待ちなさいよ、そうでないと、ひどい目に会うから」
何時間もたったと思われたころ、魔法使いがお城から出ていきました。
彼はジムに、黒い大釜をいっぱいにしておくという、いつもどおりのたいへんな仕事を与えておきました。からすは、お城のてっぺんに飛んでいくと、魔法使いが見えなくなるまで見張っていました。

 ジムは、時間をむだにはしませんでした。魔法の呪文を唱えると、ほうきに水をくんでくるよう言いつけました。
さっそくほうきは、2本の細長い手を生やすと、バケツをつかみました。ほうきは大広間を通り、階段を飛び下りて、まっすぐ川に向かいました。ジムとからすは、おどろいて後についていきました。

 ほうきはとてもすばやく、大釜は、すぐにふちまでいっぱいになりました。でもほうきは、何度も何度も、水がいっぱい入ったバケツを運び続けたのです。すぐに水は、広間の床にあふれ出しました。
「早く!」 からすは金切り声で言いました。「とめろ。早くとめるんだ」
「できない、できないよ!」 ジムは叫びました。「魔法をとめる呪文を知らないんだ」

 ほうきはどんどん持ってきました。そして次々と水を釜の中へ入れていったのです。
今や、部屋じゅうが洪水となり、本や紙が、だんだん上がってくる水面に浮いていました。部屋の中で水がうずまくと、テーブルやいすが浮かんで動きまわりました。
困りはてたジムは、おのをつかむと、ほうきをまっぷたつに割りました。
ところが恐しいことに、半分になったそれぞれのほうきが、さらに別のバケツを取り上げたのです──そして、2本とも、もっとたくさんの水を取りにいきだしたのでした。
すぐに、洪水は大広間だけでなく、階段を落ちてお城の中を通り、中庭にまでおよびました。
すると、たちまち空が暗くなり、雷のような音がきこえてきたのです。大きな影が、ジムとからすにおおいかぶさりました。

 魔法使いが帰ってきたのです。彼の激しい怒りは、あらしのようになっていました。そしてその怒りは、大広間を稲妻のように照らしました。彼が、ほうきをとめる魔法の呪文を大声で叫ぶと、冷たい風が部屋を通りぬけていきました。
一瞬のうちに、すべてが元どおりになったのです。
ジムの顔に、ゆっくりと笑みが広がりました。なぜなら、怒りにまかせて、魔法使いは、すべての魔法をとく呪文を言ってしまったからです。とうとうジムは、それを聞いたのです。
「あいつを打て! あいつを打つんだ!」 カンカンになった魔法使いは、ほうきにそう言いつけました。ほうきがジムの肩に襲いかかろうとした瞬間、ジムは覚えたばかりの呪文を叫びました。ほうきは、部屋のすみにもどっていったのです。

 「ぼくはもう、魔法をかける言葉も、とく言葉も知っているんだ」 ジムは大喜びで言いました 「しかもそれは、あなた自身が教えてくれたんですよ、魔法使いさん。あなたもとうとうおしまいなんだ」 ジムは喜んで、年老いた魔法使いのまわりを飛びはねました。「あなたのよこしまな魔法は、もう永久におしまいなんだ」
からすは恐怖におののいて、屋根の梁の方へ飛んでいきました。

 魔法使いは、悪魔のような笑みを浮かべたのです。彼はジムに手招きしました。そして、顔を少年にうんと近づけると、耳もとでささやきました。
「もちろん、おまえは私の秘密を学びとったさ、お利口さんなぼうや。おまえは、私が今までにとった弟子のなかで最高だろうよ」 と、魔法使いは言いました。
ジムはおどろいてしまいました。たぶん、この年老いた魔法使いは、自分のしてきたことを後悔しているのでしょう。
「魔法使いに気をつけろ、気をつけろ、気をつけろ!」 からすが屋根の方から金切り声で叫びました。

 目もくらむような光で、魔法使いは、うなっている大きな大きな熊に変ったのです。その大きな手のひとふりで、ジムは地面に倒されてしまいました。
どこまでも熊が追いかけてきたので、ジムは魔法使いのいすのうしろにかくれようとしました。けれども、熊は一撃のもとにいすを粉々にしてしまいました。

 すぐにジムは、すみに追いつめられてしまいました。からすはできるだけがんばって低く飛びました。「へびに姿を変えるんだ、熊はへびがきらいなんだ」 と、カアカア言いました。
ジムは、自分にも魔法使いと同じ魔力があるんだということを、すっかり忘れていたのです。

 一声唱えると、ジムはへびになっていて、熊に向かってすべりよっていました。また一瞬の光のうちに、熊はワシに変っていました。へびは後ずさりしたのですが、ワシは、鋭いつめで、そのしっぽをとらえました。
「また変るんだ、また変るんだ」 からすが、ふたたびしわがれ声で言いました。

 ジムは考える余裕もなく、フーフーと怒ってうなっている山猫になりました。
彼はワシにとびついたのですが、ワシはすばやすぎて、つかまえられませんでした。ワシは羽を広げると、空中に舞い上がりました。山猫は、その大きな羽の2、3枚をやっとつかんだだけでした。

 おどろいたワシは大広間から飛び出し、お城をぬけて庭へ出ていきました。山猫は、稲妻のような速さで後を追っていきました。
ワシは、ジムが黒い大釜に入れる水をくみにきていた川にたどりつき、突然消えてしまいました。

 山猫は川岸にはいつくばって、水の中をのぞきこみました。魔法使いはどこへ行ったのでしょう。
1匹の小さな銀色の魚が水面に現れて、声がしました。「とうとうおまえに勝ったぞ、ばかな弟子め。私の魔法は、おまえのより、はるかにすぐれているのだ!」 それは、魚に姿を変えた魔法使いだったのです。

 「少年の姿にもどって川に入り、あいつをつかまえてやるぞ」 と、ジムはからすにささやきました。
「うまくだませよ!」 岸から、からすが言いました。それから、からすは川を飛んできて、ジムの耳もとでささやきました。

 「魔法使いさん」 と、ジムは魚に向かって叫びました 「あなたがどんなにすぐれているか見せてくださいよ、そして、私の言うものになんでも化けてくれませんか!」
「では、私がいかにすごいかを見せてやろう!」 お城がゆれました。魔法使いの声はそれほど大きかったのです。「この小さな魚から、山になってやろう!」 と、魔法使いは得意げに言いました。
「いえ、だめですよ」 と、ジムは答えました。「なにか小さいものに変ってください。その方がはるかにむずかしいでしょう、魔法使いさん。1滴の水になってくださいよ」

 また、目もくらむような光がパッとひらめいて、魔法使いの呪文が山々にとどろきました。
すぐにその大声は消えてなくなっていきました。あたりはまったく静かになってしまいました。すみきった川は、お城の庭から流れ出るとゴボゴボと音を立て、キラキラと光りました。川は山の斜面をしぶきをあげて下り、谷間の川へ流れこみ、そして広い海へと続いていきました。

 ジムとからすは、大喜びで抱き合いました。そして、小川の岸辺で踊り出し、大笑いしました。
「あいつはまんまと自分のわなにひっかかったな」 と、ジムはすっかり息を切らして言いました。あいつが1滴の水になったとき川の水に飲みこまれてしまったんだよ。もうすぐ海で、永久に消えてしまうことになるだろうさ」

  ジムとからすは、そう思ったらうれしくなって、草の上をころげまわりました。「あいつはもう永久にいなくなったんだ。やっと私たちは自由になったのだね」 と、からすがクスクス笑いました。
ジムとからすは、お城をふり返りもせずに、山道を下りていきました。

 谷の村で、2人はどんなに歓迎されたことでしょう! そして、彼らの冒険話が、どんなに語られたことでしょう!
ジムは、まだ魔法の力を持っていて、すぐに谷の村に幸せをよびもどしました。「ぼくは、魔法をいつもいいことに使って、決して悪用しないと誓うよ」 彼はにっこりして言いました。
「そして、きみがちゃんとそうするかどうか、私が見とどけましょう」 と、友人のからすがしわがれ声で言いました。


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