レディバードブックス100点セット
 

 

モヒカン族の最後

 200年以上も昔、北アメリカのハドソン川の谷間で、移民であるイギリス人とフランス人の間に、激しく苦しい戦いがありました。かつては、この谷間では、インディアンのモヒカン族が静かに暮していたのです。今では、イギリスとフランスの兵士たちが、両側をわけている深い森の中で戦っていました。いくつかのインディアンの種族も、イギリスについたり、フランスについたりして戦っていました。
イギリス軍は、エドワードとりでに守備隊を設けていました。1757年、アリス・ムンローとコーラ・ムンローという2人の姉妹が、ウィリアム・ヘンリーとりでに行こうと、エドワードとりでで持っていました、ウィリアム・へンリーとりででは、彼女たちの父親であるムンロー大佐が、イギリス軍の指揮をとっていたのです。この守備隊は、15マイル離れたホリカン湖の突端にありました。
ある朝、マグアとよばれるインディアンの使者が、2つの伝言を持ってエドワードとりでにやってきました。1つは、フランス軍の指揮をとるモンカルムが、大部隊を率いて進んでいるというものでした。2つめは、ムンロー大佐がウィリアム・ヘンリーとりでで、援軍を必要としているというものでした。
そこで次の朝早く、いつもの軍用路を通って、1500人の兵士をウィリアム・ヘンリーとりでに向けることになりました。兵士たちは攻撃されるおそれがあったので、アリスとコーラは、彼らといっしょには行かないことになっていました。2人の姉妹は馬に乗り、ダンカン・ヘイワードという若い少佐といっしょに、秘密の、しかしもっとたいへんな、森をぬける道を行くことになったのです。インディアンの使者、マグアが案内人でした。
次の日の朝、一行は出発しました。少佐と2人の少女は馬に乗り、マグアは歩いて案内しました。深い茂みを通る暗くて細い道を行きながら、妹のアリスは、マグアを気をつけて見ていました。「あの人、信用できないわ!」 彼女はダンカン・ヘイワードにささやきました。

「もしなんなら、兵隊といっしょに行ってもいいのですが、あちらの道は敵に知られていて、この道はまだ知られていないのです」 と、彼は答えました。
「あの人はきっと信用できるわよ」 コーラは言いました。彼女は、妹は考えすぎだと思いました。しかし、アリスが危険だと感じたのは正しかったのです、なぜなら、以前彼女たちの父親はマグアが酒びたりだったので、むち打ちの罰を与えるよう命じたことがあったからです。若い少佐はこのことを知っていましたが、2人には言いませんでした。
マグアは、少し速めに歩いていきました。彼は道をよく知っているようでした、それで一行は、自分たちの方がマグアに様子をうかがわれているとも知らずに、安心して彼の後についていきました。何マイルか進んでいたとき、突然マグアはゆっくりになり、立ち止まりました。「迷ってしまった」 彼は言いました。「この先の道がわからない」
2人の姉妹は顔を見合わせ、それからへイワード少佐の方を見ました。
「どうしたらいいの?」 と、コーラがききました。
少佐は自分自身で確かめに、馬に乗ったまま前へ出ました。もう、それは絶望的でした──深い茂みがいたるところにあり、先を見ることは不可能でした。そのとき、小川の岸の近くで、3人の男に会いました。
1人は、“たかの目”という名で知られるイギリスの辺境偵察兵でした。
他の2人は、モヒカン族の人間で、チンガグックとその息子のウンカスでした。“たかの目”は、ヘイワード少佐が馬に乗って近づいきたとき、銃を左腕にのせて、右人さし指をひきがねにかけていました。「我々は、迷ってしまったんです。ウィリアム・ヘンリーという、とりでまで案内してくれませんか?」 と、少佐はききました。

 “たかの目”は笑いました。「あんた方は、だいぶ道をはずれているな。川に沿っていって、エドワードとりでに行った方が早い」
「インディアンの案内人といっしょに、今朝、そこを出発したんです」 と、へイワードは言いました。
“たかの目”は疑わしそうに見ました。「インディアンが森で送っただって?」 彼は、信じられない、というように言いました。「それはずいぶんおかしい。そいつはどこの部族の者だ?」
「マグアという、ヒユーロン族の者です」
「ヒューロン族か」“たかの目”はくり返しました。「やつらはよく裏切るから信用できない。その案内人を見てみよう」

 その辺境偵察兵は、調べようと、マグアの方に顔を向けました、マグアは少し離れたところで木によりかかっており、残忍そうな顔つきをしていました。
「もしおれが近づいていったら……」 と、“たかの目”は言いました 「やつは不審に思って、木の間へ逃げていってしまうかもしれない。チンガグックとウンカスに、うしろからつかまえさせた方がいいかもしれない」
“たかの目”がそう言い終ったとたん、マグアは突然向きを変え、森の中へ消えてしまいました。彼のすばやさに、みんな不意をつかれてしまい、探しまわったけれど、もうみつかりませんでした。
もはやヘイワードの一行には、案内人も守ってくれる人もいませんでした──しかも、一行は道に迷ってしまっていたのです! 若い少佐はしばらく考えていましたが、やがて辺境偵察兵に、ウィリアム・ヘンリーとりでまで、彼と2人のインディアンが自分たちの護衛についてくれないかとたずねました。
へイワードは彼らに、いくらでもほしいだけ支払うと約束しました。
“たかの目”と2人のモヒカン人は、このことについて話し合っていましたが、やがて行くことを承知しました。
夕方になって陽の影がのびてきたので、“たかの目”は、木の皮で作ったカヌーを川辺の茂みから出してきました。2人の少女たちはそれに乗りこみ、モヒカン人たちは、一行の馬を朝までかくしておくため、川岸に沿って連れていきました。

 一行は、カヌーを川に沿って少しこぎ、グレンの滝に着きました。ここで一行はカヌーから岩場へ降りて、まもなく、チンガグックやウンカスとまたいっしょになりました。
“たかの目”と2人のインディアンは、一夜を過ごすためのほら穴を探しにいきました。3人はすぐもどってきて、一行を、ゴーゴーと音をたてている滝のすぐ近くにある、大きなほら穴へ連れていきました。モヒカン人は、シカの肉と塩を持ってきており、偵察兵が肉を焼くために火をおこしました。だいたいインディアンの風習としては、戦士は女性の世話をやいたりしないのですが、ウンカスは2人の少女に給仕してやりました。

 彼とその父親のチンガグックはよく似ていましたが、アリスは、若者の誇り高い態度に感心しました。彼女はコーラに 「あんな勇敢な戦士が守ってくれているなら、私はぐっすり眠れるわ!」 と言いました。
みんなの食事がすむと、ほら穴の入口は枝でかくされ、みんなは寝るしたくをしました。2人の姉妹は、お互いの腕の中で静かに眠り、男たちは交替で見張りをしました。
明け方近くに“たかの目” はダンカン・ヘイワードを揺り起こし、カヌーを前の日に着いた場所まで持ってくるつもりだと言いました。2人のインディアンが、ほら穴の前で見張りにたつことになりました。“たかの目”が行ってしまうと、へイワードは、2人の姉妹を起こそうと思いました、ところが、彼がそうする前に、大きなどなり声や叫び声がほら穴の外でして、続いて銃声が聞こえてきたのです!
約1分ほど、あたりは恐ろしいさわぎの音がしていました。マグアが、他のヒューロン人たちを連れてもどってきたのでした。
チンガグックとウンカスが敵に銃でうち返している間、ダンカン・ヘイワードは、“たかの目”がカヌーを持って帰ってくるのを待ちました。そのとき“たかの目”がもどってきて、最初の一発で敵の1人を殺しました。
これによって他のヒューロン人たちは退却し、あたりは静かになりました。

 「ほら穴にもどっていろ」“たかの目”が言いました。「ヒューロン人はまたすぐおそってくるぞ。向こうには40人くらいいるんだ」
それから男たちは、銃に火薬をつめかえて、準備しました、“たかの目”が言ったように、滝の水しぶきが火薬を湿らせているかもしれなかったからです。
突然、4人のインディアンがかくれ場所からとびだし、ほら穴に向かって突進してきました。チンガグックとウンカスが発砲し、先頭の2人が地面にたおれました。残りの2人は“たかの目”とへイワードに飛びかかってきました。“たかの目”は、そのおそってきた者の心臓をひと突きしました。へイワードは、もう1人と必死に争っていました。2人は岩のふちまでもつれ合っていきました、岩の向こうは切り立ったがけで、落ちれば確実な死が待っていました。へイワードが、もう2人とも落ちてしまう、と思ったとき、彼はウンカスのナイフがふりおろされるのを見ました。へイワードの敵はにぎっていた力をゆるめ、ふちの向こうに姿を消していきました。
「かくれ場所にもどってこい!」“たかの目”が叫びました。またみんなもとに集まったとき、ウンカスとダンカン・ヘイワードは顔を見合わせ、友情のかたい握手をかわしました。

 2人がそうしていると、銃声が鳴り響き、弾がへイワードの横の岩に当たりました。それは、向こう岸のかしの木に登ったインディアンから発砲されたものでした。一行は、かくれて待ちました。長い時間がたち、それからヒューロン人は姿を現して、また発砲してきました。ヒューロン人が現れたとき、“たかの目”は慎重にねらいを定め、発砲しました。そのヒューロン族のインディアンは、川の泡立っている水の中へ落ちていきました。
ただちに“たかの目”は、ウンカスをカヌーのところへやって、銃のための火薬を取りにいかせました。ところがカヌーは、その反対側にかくれて泳いでいるヒューロン人によって引っぱられていたのです。

 「火薬がないんでは、もう銃も役に立たないな」“たかの目”は言いました。ここから出る道は全部見張られているんだから、もう死ぬより他はない。ただ1つの抜け道は、流れに沿って川を泳いで下ることだ。しかし、この少女たちをおいていくわけにはいかんし」 「そうしてください」 コーラは言いました。「ダンカンが私たちのそばにいて、あなた方3人が抜け出し、ウィリアム・ヘンリーとりでの父のところから助けをよんでくるのです」

 いろいろ話し合ったり議論した末、これが一番いい案だということになりました。男たちは1人ずつ川にとびこみ、流れに沿って泳いでいきました。2人の姉妹はダンカン・ヘイワードといっしょにほら穴にもどりました。
「ここならみつからないし、安全だわ」 アリスが言いました 「もしヒューロン人がもどってきても、ここならわかりっこないわ」
しかし、3人がほら穴にもどってまもなく、外でヒューロン人たちの声がしました。すぐ隣のほら穴で、しばらくぼそぼそ話し声がした後、また静かになりました。すると、突然彼らは突撃してきました。3人は打ち負かされ、外にひきずり出されてしまいました。
マグアは3人を見下ろしました。「偵察兵とモヒカン人たちの死体はどうした?」 と、彼はききました。
「彼らは死んではいない。抜け出して、助けをよびにいったんだ」 と、ダンカンは言いました。
ヒューロン人たちは3人の敵が逃げたと知ると、急いで川にとびこんでいき、怒りの叫び声をあげました。このことで彼らは、ダンカン、アリス、そしてコーラをよりいっそう恐ろしい顔でにらみつけました。しかし、マグアが、彼らを厳しく制していました。マグアは他の者に命令し、3人の白人は、カヌーに乗せられて対岸へ渡されました。
反対側の岸で3人は降ろされ、ヒューロン人たちはふた手にわかれました。マグアは、5人のヒューロン人といっしょに囚人を見張りました。馬が2頭いて、ダンカンは、アリスとコーラをそれに乗せるのを手伝ってやりました。マグアが先頭を行き、彼らは出発しました。長いこと歩いた後、ヒューロン人たちは食事のため止まりました。マグアはダンカンに、コーラを連れてくるように言いつけました。

 コーラは、なぜマグアが自分に会いたがったのかわからなかったので、彼の前に黙って立ち、彼が話すのを待っていました。
「ムンローの娘」 やっと彼は口をひらきました 「おまえの父親は、かつて、彼の軍隊にいるインディアンは決して火酒を飲んではいけないと言った。だが、1人の白人がこのマグアに酒を飲ませ、おまえの父親は、おれを木にしばりつけ、犬のようにむちで打たせたのだ。おれの背中──ヒューロン族の首長であるおれの背中には傷が残っていて、おれをはずかしめるのだ」
「なぜそんなことを私に言うの?」 コーラはききました。
「おまえを妻として、私のテント小屋へすまわせたいのだ、そうしてムンローに、娘がマグアのために水をくみ、食事を作り、テントを掃除していることを知らせてやりたいのだ。これにはムンローも悲しがるだろうよ」
「絶対そんなことはしないわ!」 コーラは答えました。
マグアは冷酷に彼女の目をのぞきこみ、それから他のヒューロン人たちの方を向きました。マグアが話すにつれ、彼らはだんだん怒りだし、とうとうダンカン、アリス、そしてコーラにとびかかり、ひきずっていって木にしばりつけてしまいました。彼らがしっかりしばられると、ヒューロン人たちはうしろに下がりました。
突然、大声をあげてマグアがまさかりを投げつけました。それは、アリスの頭の上の木にささり、彼女の髪を何本が切りました。これがダンカンを怒らせ、ダンカンはなわから抜け出すと、次のまさかりを投げようとしていたヒューロン人に飛びかかりました。2人はいっしょにころがりましたが、インディアンの方がナイフをふりあげようとしたちょうどそのとき、銃声がきこえ、そのヒューロン人は死んでしまいました。

 “たかの目”とチンガグック、そしてウンカスが茂みからとびだしてくるのを見て、マグアと残った4人のインディアンたちはすっかりおどろいてしまいました。ダンカン・ヘイワードも飛びかかってきて、激しい争いが始まりました。4人のヒューロン人はあっという間に殺され、マグアも、チンガグックの激しい一打をうけて、地面にうずくまりました。
アリスとコーラは抱き合って、死から救われた安堵感に泣いていました。
“たかの目”がダンカンに話したことによれば、彼らはヒューロン人たちの叫び声をほら穴の方できいたので、もどってきて見張っており、離れて後を追っていきながら、攻撃するときを見はからっていた、ということでした。“たかの目”がこう話している間、たおれたふりをしていたマグアは、立ち上がると茂みの中へ走り去ってしまいました。モヒカン人は追いかけようとしましたが、“たかの目”はとめました。
まもなく一行は、2頭の馬がいるところまでもどり、アリスとコーラは馬に乗りました。“たかの目” を先頭に、彼らはふたたび、ウィリアムとりでに向かって出発しました。暗くなってきたところで“たかの目”は、木々の間にかくれた、くずれかけて荒れ果てた家へ連れていきました。彼はこの家のことを覚えていたのです。「ここなら休めるだろう」 と、彼は言いました。

 一行が腰を落ち着けるやいなや、最初に見張りに立ったチンガグックは、外の暗闇の中に敵がいるのがきこえると言いました。「ここへ馬をもってこい」“たかの目”はささやきました 「みんな静かにするんだ」

 20人ほどのヒューロン人が、外を歩いてきました。だんだん彼らは家に近づき、馬の鼻息がきこえてしまうのではないかと思われるほど近くまできました。中では、一行は、時がたつのを身をかたくして待ちました。それから、ヒューロン人たちのたてる音がだんだん小さくなっていきました。
家の外には塚があり、ヒューロン人たちは死者に敬意を払って近づかなかったのです。
とうとうあたりは静かになりました。もう安全だということをモヒカン人たちが確信するとすぐ、一行はこっそり暗闇の中へ出て、川岸へ向かいました。ここでまた、2人の少女は馬に乗りました
「ここから水の中を歩いていくんだ」“たかの目”は言いました 「そうすれば跡を残さないからな」

 こうして一行は1時間ほど歩き、やがて木がたくさん生えた砂岸へやってきました。一行は水から上がり、ふたたび“たかの目”が先頭に立っていきました。
「ここからウィリアム・ヘンリーとりでまでは、長くてたいへんな道だ」
彼は言いました 「でもおれが道をよく知っている。ずっと西の方へ向かっていき、山の中を通らなければならない、それに、つねにモンカルムのフランス軍に気をつけていなければならない」
一行は、また進みはじめました──しかし、ゆっくりとでした、なぜなら、でこぼこの岩と急な坂で進むのが困難だったからです。一行がようやく平らでこけの生えた頂上にたどり着くと、“たかの目” は2人の姉妹に馬からおりるように言いました。
「ここで馬を放してやらなければならない」 彼は言いました。「もうこれ以上歩けないだろう」

 丘の頂上からは、下にホリカン湖の南岸を見ることができ、西の方にはウィリアム・ヘンリーとりでの建物が見えていました。しかしみんなの目は、いっせいにモンカルム大佐の大砲に注がれました、モンカルム大佐は、とりでのすぐ近くまで自軍をおし進めていたのです。
「心配しなくてもいい」 “たかの目”は少女たちに言いました。「このモヒカンたちとおれが、あんたたちを父親のところへ連れていってやるから。霧が出てきたから、これが助けになるだろう」
一行は彼の後について急な傾斜を下りていき、平地に着きました。このころには、霧が急に濃くなってきており、一行は、敵の野営地が霧につつまれてしまうまで待ちました。
「気をつけて行かないといけない」 “たかの目”は言いました「なにしろ、向こうは見張りをおいているからな、しかも、原住民と白人の両方の見張りをだ」
一行が霧の中をそっと行くと、いろいろな音がきこえました。フランス語、ヒューロン語、あるいは小銃と砲弾の音。そして絶えず“たかの目”は、一行をじりじりと、とりでに近づけていきました。
突然、一行は頭の上で人の声をききました。それは、少女たちの父親、ムンロー大佐の声だったのです! アリスとコーラは霧をさいて父親に向かって叫びました、すると、即座にとりでから何人かの兵士が出てきて、一行を迎え入れてくれました。これはすべて一瞬のうちに行われました。

 少女たちと父親は会えたことをおおいに喜び、その後いく日かは、自分たちがおかれている危険を忘れたほどでした。モンカルムのことも、フランス軍のことも、そしてとりでを囲んでいるインディアンたちのことも忘れていました。
包囲攻撃が続いている間、絶えず身に危険があるということがわかっていながら、それすらも忘れ去っていました。ムンローはほとんど無防備な状態であり、いまだに、エドワードとりでからウェブが増援隊を連れてくるのを待ち望んでいました。

 約3日後に、モンカルムが話し合いをしたいと伝えてきました。ムンロー大佐は、ダンカン・ヘイワード少佐を彼の代理人として行かせることにし、ダンカンは休戦の白い旗を持って、とりでを後にしました。彼はフランス軍人に迎えられ、モンカルム大佐のところへ連れていかれました。
ダンカンは、フランス軍指揮官のテントに入ると、興味深そうにあたりを見まわしました。モンカルムは、フランス軍人の上官たちと、何人かのインディアンの首長といっしょにいました──そのなかにはマグアもいたのです! フランス軍大佐はたいへん丁重でした。
「あなたの指揮官は、たいへん勇敢です」 彼は言いました 「しかし、流血を避けるためには、今ここで私に降服した方がいいのではないですか? 私には、もうこれ以上、このインディアンたちの怒りを押えておくことはできませんから。もし彼らを放っておいたら、あなた方をみな殺しにしてしまうでしょう。さあそれでは、条件などについて話し合いましようか」
「強力な援軍が、我々を救いに向かっている途中です」 ダンカンは答えました──そしてそのとき、なぜモンカルムがにやりとしたのか理解に苦しみました。
2人は長いこと話し合いましたが、どちらもゆずらず、とうとうダンカンは、帰ろうと立ち上がりました。モンカルムは彼に、使者から取り上げた手紙を見せました。それは、エドワードとりでから援軍を連れてくるはずであったウェブ大佐によって書かれたものでした。モンカルムは、ダンカンにそれを見せました、ダンカンは 「これはウェブの署名だ!」 と、おどろきの声をあげました。

 その手紙は、ムンローにあてて書かれたものであり、もうこれ以上援軍を送るのは無理だと書いてありました。また、ウィリアム・ヘンリーとりでをただちに降服させた方がいいという忠告も書かれていました。ダンカンはうなだれましたが、モンカルム大佐は寛大でした。「あなた方全員が、武器をそのままおいて、国旗を持って立派に堂々と、とりでを去るのを許可しましょう。それからとりでを破壊します。あなた方にけがはさせません」
ダンカンがムンローに報告すると、大佐は、モンカルムの条件を受け入れました。彼は、次の日の朝とりでを去ることに同意した契約書に署名しました。
これに納得しなかったのは、ヒューロン族の首長のマグアでした。「イギリス人たちは出ていってしまう」 彼はつぶやきました 「フランス軍はもはや、やつらを敵とは呼ばない。だが、やつらはまだおれたちの敵だ、だからおれはやつらに復しゅうしてやる」
次の日、イギリスの兵士たちは、正式な降服のために、隊を組んでフランス部隊まで行進していきました。少したって、わずかな兵士につきそわれて、女性たちと負傷者が出てきました。
一行がとりでから少し離れたとき、コーラは、マグアとヒューロン人たちが、一行から遅れはじめた女性たちのグループを見ているのに気づきました。モンカルムのもとにいるフランス軍は、かなり離れていました。

 突然、1人のヒューロン人が走り出て、母親の腕から赤ん坊を取りあげると、砦に赤ん坊の頭をたたきつけ、その死体を投げすてて、母親の頭にまさかりをたたきこみました。これと同時にマグアは合図を送り、森からは、2000人以上のヒューロンの戦士たちが出てきて、攻撃してきました。
無防備な人たちに対する無残な虐殺が行われている間、あちこちで、死の光景がみられ、死にまつわる音がきかれました。
マグア自身は、アリスとコーラを囚人としてとらえました。「来い」 マグアはコーラに言いました 「おれの小屋はまだおまえを待っている」 コーラは、彼の手や腕に着いている血に気分が悪くなって、黙って立っていました。彼は2人を森に引きこみ、同じ馬に乗せ (アリスは気絶してしまったからです)、そして森の中の道へと連れていきました。彼らは、5、6日前“たかの目”が連れてきてくれた、同じ高台で止まりました。
そこから彼らは、下の平地で行われている虐殺を見下ろしました、ヒューロン人たちは、全員殺し終るまでやめなかったのです。長いことたち、負傷者の叫び声や、恐怖の悲鳴、そして殺りく者たちの叫び声はだんだん小さくなり、とうとうすべてが静かになりました。
その後まだ“たかの目”、チンガグック、ウンカス、ムンロー、そしてへイワードは、アリスとコーラの死体を探していました。恐怖の気持を押えながら、1つ1つ、女性の死体を調べていきました。それはもう、胸が悪くなるような作業でした。そのとき、ウンカスは、茂みの上に、コーラのグリーンのベールをみつけました。
「彼女は生きているんだ!」 大佐はうれしそうに言いました。
「そうだ」“たかの目”は答えました 「注意深く静かに行けば、彼女の跡がたどれるだろう。しかし、辛抱強くやらなければならない」
チンガグックはその場所をたんねんに調べ 「マグアが彼女とい っしょだ」と、つけ加えました。

 なかなか前へ進まず、骨の折れる作業でしたが、まもなく、彼らはネックレスの一部をみつけ、勇気づけられました。へイワードはすぐにそれがわかりました。それは、アリスのものだったのです。それを見て、父親の目には涙があふれました。
暗くなってきて、彼らは干した熊の肉を食べ、破壊されたとりでからそう遠くないところで休みました。次の朝“たかの目”は、ダンカン・ヘイワードとムンローを起すと、こう言いました 「これから、たいへんな注意が必要だ、前にもうしろにも敵がいるんだからな」
ウンカスとチンガグックは、とりでの近くの湖岸へカヌーを取りにいっていました。彼らがもどると、一行はそれに乗りこみ、ホリカン湖の静かな水の上をこいでいきました。一行はかくれるため、岸や木々の生い茂った島のそばを進み、午後遅くなって、湖の北の端に着きました。カヌーは水からあげられ、木のところまで持っていかれました。それから一行は、また湖のところまでうしろ向きにもどってカヌーを水面におろし、西の岸に向かってこぎだしました、こうして、敵をあざむくにせの足跡を残したのです。西の岸で、カヌーは上にあげられ、枝の積み重った下に注意深くかくされ、それから一行はキャンプしました。

 朝になって“たかの目”は、森の方へ案内していきました。その辺は荒涼としたところでしたが、“たかの目”と2人のインディアンは、そのあたりをよく知っていました。
彼らは数マイルほど、少女たちの跡をみつけられないまま歩いていきました、それからウンカスが、道のわきを指さして言いました。「見ろ、やつらはさらに森の奥まで連れていっている」
ゆっくりと一行は進みました。マグアとその仲間も、あざむくための道やまがり角を残していましたが、3人の追跡者たちはだまされませんでした。お昼ころになって大きな川に出たので、一行は水の中を川に沿って、夕方まで歩きました。
夜になって彼らは、視界の開けたところへ着きました、そこには100ものテント小屋が立っており、数人のインディアンがうろうろしていました。
一行は見えないところにじっとしていましたが、少し話し合った後、チンガグックがムンローを、彼の知っている近くの小さなかくれ場所に連れていって、守ることになりました。そして“たかの目”とウンカスは分れて、ヒューロン人たちが何をしているのか、できるだけ探りだすことになったのです。
そのとき、ダンカン・ヘイワードがたいへん危険なことをやると言いだしました。彼はチンガグックに顔をぬってもらって、キャンプからキャンプへと渡り歩いている、道化師のように見せかけると言ったのです。彼のフランス語が、ヒューロン人たちに、危険のないことを納得させるでしょう。いったんキャンプに入ってしまえば、コーラとアリスを探すことができるのです。ダンカンの友人たちは承知しませんでしたが、彼の決心は固く、「もし彼女たちがこの村のどこかにいるのなら、どんな危険をおかしてでも行って助けなくては」 と言いはりました。
そこでチンガグックは、巧みにダンカンの頭をぬり、まもなく若い少佐は道化師に早変りしました。“たかの目”は、みんなの使う合図を決め、後でどこで落ち合うかを決めました。それぞれの仕事がはっきり決まると、ウンカスもマグアを探しに森の中へ消えていきました。“たかの目” は違う方角へ向かいました。

 ダンカンは、キャンプへ入っていきながら、自分の仕事の危険さをより激しく感じました。そのころには、もうだいぶ暗くなっていました。彼がテント小屋の方へ近づくと、子どもたちが何も言わずに彼をじっと見ました。村の中心では、何人かの長老たちが、燃えさかるたいまつの近くにすわっていました。そのうちの1人が首長らしく見えました。その人物は、ヒューロン族の言葉で話しかけてきました。ダンカンはフランス語で答えました。そこで首長はフランス語で、なぜ顔をぬってこのキャンプに入ってきたかとダンカンにたずねました。
「インディアンの首長が白人の友人をたずねていくとき、彼はバッファローの服をぬぎ、与えられたシャツを着ていきます」 ダンカンは言いました。「私のインディアンの友人は、彼の種族をたずねるときに使うようにと、絵の具をくれました」
長老たちは彼のこの敬意にたいへん喜び、ダンカンは、いっしょにすわって話をするよう誘われました。半時間たち、ダンカンはだんだん疲れてきました。彼らがおしゃべりしていると、森の中から叫び声がきこえ、一連の戦士たちが、頭皮をつけた長いやりを持って森の中から出てきました。
村じゅうの男たちがナイフを取り出し、妻と子どもたちはこん棒やおのを持って、2つの列を作りました。戦士の一行は、この2列の間を通って、2人の囚人をキャンプの中央へ連れていきました。その2人のとらわれ人は、テント小屋の1つに連れられていく間じゅう、からかわれ、いじめられ、たたかれました。それからそこで、2人は木にしばりつけられました。
たいまつが、暗闇の中でちらちら光り、ダンカンはこの光景を見てぞっとし、恐ろしくなってしまいました。ダンカンが、人ごみの中をなんとか2人の囚人の方へ近づいていったとき、そのうちの1人がダンカンの方に顔を向け、さすような目で見ました。ウンカスだったのです!

 もう1人の囚人は、前の戦いのとき、おく病かぜにふかれたヒューロン人でした。さんざん侮辱され、恥しめの言葉を受けた後、そのヒューロン人は、狩り用のナイフで心臓をひと突きされました。とたんに小屋の中のたいまつは全部地中に埋められて消され、すべてが闇につつまれました。
ダンカンは、その場から押しのけられる数秒か前に、ウンカスが“たかの目”はまだつかまっていないとささやくのをききました。
小屋の外で、1人の戦士がダンカンに近づき、へんな頼みごとをしました。
「私の妻に悪霊がとりついている」 彼は言いました。「あなたのまじない、それをはらってくれないか」

 ダンカンは、インディアンの風習については少し知識があり、キャンプを動きまわるのにちょうどいい口実だと思って、それを承知しました。そのヒューロン人は、村のはずれへ向かって歩いていきました。「私についてきなさい」 と、彼は言いました。それからウンカスの方を指さしました。
「このモヒカン人は、朝には死ぬのだ」 彼は言いました。「日の光が彼の不名誉を明らかにし、彼の肉がふるえあがるのを妻たちは見るであろう」
そのヒューロン人の病妻のところへ行く途中、道のわきで熊に出会いました。インディアンたちはよく、飼い慣らされた熊をキャンプのそばに置いておくので、ダンカンは恐れませんでした。熊は、人間たちにほとんど無関心でしたが、2人が通りすぎると、少し離れてついてきました。

 ヒューロン人は、ほら穴のたくさんあいている岩の近くで止まりました。
このうちの1つに病妻がいました。岩の壁の方が霊は通りにくいだろうと考えたインディアンたちによって、彼女はそこに入れられていたのでした。
ダンカンは、深い眠りについているこの女性と2人きりになりたいと、インディアンに頼みました。インディアンが行ってしまうと、ダンカンはあたりを見まわしはじめました。
突然、熊が入口に姿を現しました。熊は頭をぬいで持ち上げました──熊の皮の中に入っていたのは“たかの目”だったのです! ダンカンがおどろきからさめると、“たかの目”はこう説明しました、彼は森の中で、熊の皮に入ろうとしていたインディアンの手品師を見たのです。彼はその男をやっつけ、木にしばりつけました。それから自分で熊の皮に入ったのです。
「何年も野で暮していると、動物の習性や動きがよくわかるのさ」 彼はこうつけ加えました。
「何かわかったか?」 と、ダンカンはききました。
「金髪の方、アリスは、この壁の向うにいる。あんたが行かなくちゃね、私がこの熊の格好で行ったら、びっくりするだろうから。あんたも、まず顔の絵の具を落した方がいいな」

 ダンカンは絵の具を落すと、アリスのところへ行きました。彼女は、助かってほっとしているにもかかわらず、顔はたいへん青ざめ、緊張していました。ダンカンは彼女に、父親は無事だと伝え、コーラはどこにいるのかとききました。
「彼女は別のところへマグアに連れていかれたわ」
ダンカンは、インデイアンの毛布を拾い上げました。「あなたをこれにくるみ、外へ連れ出します。そうすればヒューロンたちは、あなたを病妻だと思うでしょう」
外の暗闇の中で、何人かのヒューロン人が持っていました。「彼女をどこへ連れていく?」 と、夫はききました。

 「悪霊は岩の中にとじこめた」 ダンカンは答えました。「これから彼女を森へ連れていって、力の出る木の根を食べさせてくる。また、日が昇るとき、彼女をあなたのテント小屋へ連れていってあげよう」 こう言うと、彼は立ち去りました。ダンカンは、村からだいぶ離れると、アリスを下におろしました。“たかの目”がいっしょに加わり、安全な場所への道を指さしました。
「もしデラウエア人に会えば、きっと助けてくれるだろう、彼らの種族とモヒカン族は同じ人種で、同じ種族だからな。彼らはみんなカメの子孫だ」
「あなたはどうするの?」 アリスはききました。
「おれはもどって、ウンカスを助ける」“たかの目”はそう言いました。

 彼らは別れ別れになり、“たかの目”は、熊の皮を着たまま村の方へ帰っていきました。夜になって、ヒューロン人たちが小屋に入ってしまったにもかかわらず、まだたいへんな危険がありました。ウンカスがとらわれている小屋の近くには、2人の戦士がいたのです、“たかの目” は、2人がどこかへ行き、すべてが静かになるまで、長いことかくれて待ちました。
最初、ウンカスは“たかの目”だと気づくまでは、敵が彼を苦しめるためにこの獣をよこしたのだと思っていました。ウンカスは、なわがほどかれるとすぐ 「デラウエア人のところへ行かなくては。彼らも、私の祖父の子孫であり、助けてくれるだろうから」 と、“たかの目”にささやきました。
2人はこっそりとキャンプをぬけ、森を通って、遠くに見えるデラウエア族の火に向かって進んでいきました。2人は夜通し歩きました。夜明けごろになって、2人はアリスとダンカン・ヘイワードに追いつきました──そこで4人はいっしょに行き、カメの子孫のもとへたどり着きました。
その朝、デラウエア族の賢者、タメヌンドは、ウンカスを初めて見て、目を見張りました。彼は、若いモヒカン人の胸に美しく入れ墨された青いいカメを指さしてききました 「おまえは誰だ?」

 「私はチンガグックの息子、そして、偉大なるカメ、ウナミスの子孫のウンカスだ。カメの血は、いろいろな首長にひきつがれたが、すべて死んでしまい、私の父と私だけになってしまった」
「それでは、おまえがモヒカン族の最後の生き残りというわけだな?」 と、タメヌンドは言いました。
「そうだ」 ウンカスは誇らしげに言いました。
タメヌンドはこれをきいて大喜びし、マグアをみつけ、コーラを救うために、デラウエアのもっともすぐれた戦士たちを貸してくれました。
「我々のスパイが言うには、やつはここからそう遠くへは行っておらず、他のヒユーロン人といっしょにいる。やつらは、その娘をほら穴の1つに入れ、見張っている」
そこで、ウンカスが、デラウエア人とともに、ヒューロンの主戦力の方を攻撃することになりました、彼が、モヒカン族の最後の生き残りでもあったからです、“たかの目”の方は、20人の戦士と銃とともに、別の道を行って、ムンローとチンガグックを連れてくることになりました。彼らは、コーラがつかまっているほら穴の近くで、ウンカスと落ち合うことになっていました。
“たかの目”は.完全に準備を整えると、勇士の小隊をキャンプから川にそって連れていきました。森の中は静かで平和に見え、ビーバーのすみかのあたりで、彼らはムンローとチンガグックに会いました。このころにはもう、遠くでときの声がきこえました。ゆっくりと静かに、彼らは森の奥深く、より暗い方へと進んでいきました、そこでは、激しい戦いが行われ、コーラがつかまっているのでした。

 一行が、ほら穴の見えるところまでくると、ウンカスと仲間がヒューロン部隊の列を突きくずして、退却に追いやっているのが見えました。コーラのことを思い、ダンカン・ヘイワードは“たかの目”を追い越して、ほら穴へとびこみました。中に入ると、必死に少女を探しまわりました。
そのとき、ある1つのうす暗いほら穴の通路で、彼は、戦闘中のウンカスと並んでいるのに気づきました。2人は、その通路の少し向こうで、コーラの白い服を目にしました、マグアともう1人のヒューロン人が、彼女を連れ去ろうとしていたのです。
ウンカスは銃を投げ出すと、彼女の方へ飛んでいきました。ウンカスがマグアに追いつくと、もう1人のヒューロン人が、コーラの胸にナイフをさしこみました。彼女がたおれるのと同時に、ウンカスもたおれ、マグアはまさかりをこのモヒカン人の体にたたきこみました。ウンカスはふり向いて、コーラを殺した人間を打ちのめしましたが、これが彼の最後の力でした。今度は、彼はマグアの方を向きましたが、マグアは、モヒカン人の胸に、3回ナイフを突きさしました。
この殺し合いはあまりに速くおこなわれたので、ダンカンがやっとコーラとウンカスの死体のところにたどり着いたときには、マグアは走り出て、砦のふちまで行っていました。それから彼は、反対側の安全なところへ逃げようと、がけからがけへ大きく飛びました。彼は届かなかったのですが、茂みをつかみ、体を持ち上げようとしました。“たかの目”は銃でねらいを定めると、発砲しました。マグアの体は破滅へと落ちていき、まもなく戦いのさわぎもおさまりました。

  次の日になって日が昇り、戦いは終ってヒューロン族は打ち負かされました、何人もの人が、死んだ者のために泣きました。コーラとウンカスの体も、地面に横たわっていました。埋葬の用意がなされ、花、飾りもの、腕輪、そしてメダルなどによっておおわれました。
しかし、チンガグックはこう言いました 「なぜ悲しみ、泣くのだ? みんな勇敢に死んでいったではないか! 私の息子も死んでしまった。私の種族は、もうこれでいなくなった。私は1人になってしまったのだ」
「いいや、違う」“たかの目”は言いました。「あんたは1人ではない」

 彼は手をさしのべ、チンガグックは、深い友情をこめてそれを固くにぎりしめました。燃える熱い涙が、モヒカン隊の最後であるウンカスの体の上に落ちていき、彼らはずっと頭をたれていました。
ムンローは、娘の死のショックから立ち直ることはできませんでした。
アリスは、ダンカン・ヘイワードとともにイギリスへ帰り、 チンガグックは、友人の“たかの目”と、遠く離れることなく、ともに長く生き続けました。


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