レディバードブックス100点セット
 

 

おやすみ前の話〔赤〕

〈太陽と魚〉

 ある夕方、お日さまがまさに西に沈もうとしていたとき、すべって海の中にバシャンと落ちてしまいました。世界じゅうが暗くなりました、それで、お月さまが、お日さまのかわりに輝くために早く出てこなければなりませんでした。
お月さまはふきげんでした。
「お日さまは日1日と不注意になるわ」 彼女は言いました 「ちょっと見てこらんなさいよ──何でもないかのようにあぶくを吹いてさ。いやもう、彼をふたたび元にもどすことは私にはできませんわ。彼は重すぎますもの。水夫たちにプランを練ってもらいましょう」

 「私たちには、もうプランがありますよ」 水夫たちが言いました 「ほんとうに、とても簡単なんです。強いロープが必要です。私たちはそのロープでお日さまを海から引き上げます、いかりを引き上げるように」
彼らは強いロープを求めて至るところをさがし、とうとうみつけました。それは、とても太くて木の幹ほどもあり、また非常に重くて、持ち上げるのに何百人もの水夫が必要なほどでした。
いろいろな結び方をして、彼らはお日さまのまん中にぐるぐるとその巨大なロープを巻きつけ、大きな何隻かの船のうしろにそのロープを結びつけました。それから船が一所懸命引っぱりました。
「えいこら、えいこら」 と、水夫たちは叫びました。
お日さまは少しずつ出てきました。やがてパチンという音がして、ロープが切れてしまいました。計画は失敗しました──もう朝の時間になっていました、しかし、もちろん、お日さまのない朝なんてあり得ません。お日さまはそんなことは気にしません。彼はまだ海の中にすわってあぶくを吹いていました。
お月さまは顔をしかめました。
「私は夜と同じように、昼間も一日じゅう照らさなければならないのかしら」 彼女はため息をつきました。「やっかいなことだわ。しかし下界の人間がかわいそうだと思うの。自分たちのあやまちではないんですもの」
下界を見おろして彼女は助言するように言いました。「網は使えないかしら」
「ありがとうございます」 人びとは叫びました。「漁師たちが今作っています。彼らは魚をつかまえるように、お日さまを海から持ち上げるつもりです」
一日じゅう、漁師たちはお月さまの光の下で大きな網を作るために働きました。とうとうそれはできあがりました。それはお日さまの大きさにぴったりでした、しかし、彼らが持ち上げると、お日さまが重すぎ、網を破って、また海の中にバシャンと落ちてしまいました。

 さらにもう1日たちました、お月さまはまだひとりで照らしていました。
「別の計画を考えなくてはなりませんね」 お月さまは疲れ果てて言いました。「たぶん兵隊さんなら何とかなるでしょう」
兵隊さんたちはしばらく一所懸命考えていました、そして彼らもまた、ひとつ考えつきました。
「我々は引っぱりあげてみたし、持ち上げてもみました」 彼らは言いました 「しかし、それは成功しませんでした。そこで、我々はお日さまを海の中から吹きとばそうと思います。それはお日さまを元にもどすただ1つの方法だと思います。おい、火薬をもってきて、お日さまの底のまわりにおけ」
兵隊さんは大きな樽に入った火薬をいくつも持ってきて、それをお日さまの底のまわりに注意深く積み上げました。そして、導火線に火をつけました。
バンと火薬が爆発しました。
「あいた」 と、お日さまは叫びました、しかし、煙が消えて、あとでみんなが眺めると、お日さまはまだ海の中にすわっていました、しかし、今度はとてもとてもみじめそうでした。
「私は海から引っぱり上げられたり、持ち上げられたり、火薬で吹きとばされるのにはあきあきした」 彼はぶつぶつと言いました 「あぶくを吹いているのもぜんぜんおもしろくない。家へ帰りたいよ」
人びとは困ってしまいました。彼らはいろいろと試みたのですが、どれも役に立ちませんでした。お月さまの光ではよく見えないし、寒くもなってきました。そのうえ、花は咲こうとしないし、小麦はしおれはじめました。お月さまも元気がおとろえてきました。
「おやおや」 彼女は言いました。「私はとても疲れたわ、私もお日さまと同じように海に落ちたっておどろきはしませんよ」──しかし、それはさらに困ることでした。

 しかし、困っていない小さな生きものがいました。それは魚のジョナサン・フィンでした。地味な茶色の魚で、彼が泥んこの小さな水たまりの中で泳ぎまわっていても、誰も少しの注意もはらいませんでした。そんなわけで、彼が 「ぼくにうまい考えがあるよ」 と言ったとき、みんなが目を丸くしました。
「何だ、おまえか」 と、人びとは叫びました。
「そうです、ぼくですよ」 ジョナサンが言いました。「試してみたいんです」
とうとう人びとも承知しました。結局、これ以上悪くなりようがなかったからです。
そこでジョナサンは、はるばる海へと泳ぎ出ていきました。海ではお日さまが悲しそうにすわっていました。
「やれやれ」 お日さまは言っていました 「私は家へ帰りたい。ほんとうに家へ帰りたいんだ」
彼にはジョナサンは見えませんでした、その小さな魚は水の中深くもぐっていたからです。彼は前へ後へと泳ぎまわり、長いひれでお日さまのおなかをくすぐりました。

 「ほう、ほう」 お日さまはくすくす笑いました。「ハッハッヒッヒッ」 ジョナサンはくすぐり続けました。
「ほう、ほう」 お日さまはうなりました。「ハッハッヒッヒッ、がまんできない。もうがまんできないぞ」
それから、ヒューと彼はものすごい勢いでとびあがり、空へちゃんともどりました。
世界じゅうが、またお日さまに照らされるようになり、お月さまは疲れておやすみになりました、しかし寝る前に小さな魚に 「ありがとう」 と言いました。人びとも小さな魚に 「ありがとう」 と言いました。
しかし、ジョナサンは何も言いませんでした──はずかしかったからではなく、なにかとてもおどろくべきことが自分の身に起っていたからです。
お日さまのすぐそばにいたため、彼のうろこは明るいオレンジ色になっていました。
「おや、ぼくは金魚になっちゃった」 彼は興奮して叫びました──たしかに彼は金魚になっていたのです。
その後、彼はおおいに注目されました、人びとは彼を大きな金魚鉢に入れ、そこで彼はとても幸せでした。
お日さまはというと、彼は家に帰ることができて、たいへんうれしく、またくすぐられたのがたいへん楽しかったので、それ以後笑顔をたやしません。
彼が空であんなに愉快そうにしているのも不思議はありません。

〈大時計のルイス〉

 ルイスはたいへん古い大時計でした。
彼はしばらくの間、こっとう屋にいました、そこではドアのすぐうしろのすみに立っていたのです。
店の主人はせり市で、安売り品の山のなかから彼を安く買ったのでした。
誰にでも彼の名前がルイスだとわかりました、その名前が彼が作られた日付といっしょに、文字盤の上にはっきりと書かれていましたから。
ルイスは店がそんなに好きではなかったので、はやく誰かが彼を好きになって、家へ買っていってほしいなと思っていました。
彼が立っているところは冷たく、すきま風も入ってきて、夜は暖かいどころではありませんでした。ルイスの長針短針はたれ下がって8時20分を指し、彼の顔はとても悲しそうになりました。
しかし、昼間になって客が店に入ってくると、彼は針を2時10分前にして、まるで笑っているかのように見せるのに一所懸命でした。
おわかりのように、ほんとうはルイスはこわれていたのです。彼は実際には時を刻むことができませんでした、それで、誰も彼を買おうとはしなかったのです。
やがてある日、プリングル夫妻が店に入ってきました。彼らはルイスがひと目で好きになりました。
「この大時計はいくらですか」 プリングルさんは店の主人にたずねました。
「これはほんとうに安いんです」 店の主人が答えました 「これはこわれていますし、直しようがないと思うので」
「おやまあ」 プリングル夫人が言いました。「なんと情ないこと──こんな立派なケースに入っているのに」

 「そうだな。いずれにしてもこれを買おうよ」 彼女の夫が言いました。
「私は時計をいじるのが好きだ──ひょっとしたら、それを直すことができるかもしれないよ」
そんなわけで彼らはルイスを買いました。
彼はとても興奮しました──とうとう家庭に入れるのです。彼はその家に着きました、それは美しく──居心地がよくて暖かでした。
プリングル夫妻は広間の電話台のそばにルイスを置きました、セントラルヒーティングのラジエーターのすぐ近くに。

 電話台の上に別の時計がのっていました──ルイスほど大きくはありませんでしたが──それはちゃんと動いていました。
彼はとても優秀な時計で、あわれなルイスを軽蔑した目でちらっと見ました。
「ふ一ん、動かない時計だってさ──いったいぜんたい、何でご主人たちは君をここに持ちこんだのだろう」 と、彼はルイスに言いました。ルイスはたいへん傷つきました、しかし、どんなにがんばっても、動くことはできませんでした。
ある日曜日の午後、プリングルさんはルイスを台所に運びました。
「さあ──おまえをまた動くようにできるかどうかやってみよう」 と、彼は言いました。
ひとつずつ、彼はルイスの部品をぜんぶ木のケースから取り出して、テーブルの上に並べました。

 彼は注意深くすべての部分を掃除して油をさしました。そしてまた非常に注意深く、すべての部品をもとの場所におさめました──振子とおもりをのぞいて。
それから彼はルイスを広間にもどし、またラジエーターの近くに立てました。プリングルさんは振子とおもりをとりに台所に引き返し、静かにそれらをあるべき場所にぶら下げました。
「ほら」 彼は言いました。「さあ、どうなるか見てみよう」
彼は大きな真ちゅうのねじをとって、それを穴──ルイスのまん中より右──にさしこみ、巻きました。
しかし、ルイスはまだ動きませんでした。
これで、もうひとつの時計はさらに優越感をおぼえて、かわいそうにルイスはとてもじゃけんにされました。
冬になると、プリングルさんは昼間の間はセントラルヒーティングのスイッチを入れました。ルイスの近くにラジエーターがあるので、彼はとても居心地よく暖かでした。
ある夜とても寒かったので、プリングルさんはみんなが寝てしまっても暖房をつけ放しにしておきました。
ルイスは、その夜落ち着いて眠ろうとしました、すると、何かが起ったのです。
誰もがぐっすり眠っていたときに、ルイスは少し妙な感じがしました。
彼は、たしかにずっと長い間彼には起らなかった感覚を認めたように思いました。
彼のバネがブーンブーンとうなりはじめ──おもりがさがって──それから──振子が──とてもゆっくりと──左右に揺れはじめたのです──右、左と。
そして、ちょうどルイスがいったいどうしたんだろうと思いはじめたときに──何が起ったと思いますか?
彼の歯車がまわりはじめました──針が動きはじめました──大きくしゃっくりをして、ルイスはチックタック、チックタックと時を刻みはじめ──それから──ボンボンボンと大きな音が家じゅうにひびきました。
その音でプリングル夫妻は目を覚まし、何が起ったのか調べようと広間に入っていきました。ルイスが動いているのを見て、彼らはとてもわくわくしました。
「明日、彼にもう少し油をさして、ちゃんと時間を合せてやろう」 プリングルさんは言いました。「あれで動き出したんだよ──油と暖かさのせいさ」
ルイスはたいへんうれしくて泣きそうでした。もうひとつの時計も意地悪をやめ、彼らはその後、何年も何年もプリングルさんの家の広間で幸せに暮しました。

〈サミーとクジラ〉

 「大きな灰色のクジラに近寄るのではありませんよ」 と、お母さんイワシがある日言った。
「なぜいけないの。なぜなの」 と、子イワシたちがワーワーとわめいた、しかし彼女は言った 「言われたとおりにしなさい」 と。

そこで彼らはかくれんぼをしに出かけた
沈んだ船の船体のなかで、
しかしいたずら好きのサミー──いちばん小さなちび助は──船にみんなを残したまま、行ってしまった。
舷窓を抜けて、彼は泳ぎ出た、
海藻のなかにかくれようと。
他の子イワシはさがしにさがした──
「どこにいるんだ、サミー」と、彼らは叫んだ。

ジミーもトミーもメアリーもパムも、
ビリーもジヨージもスーも、
ジョナサンもフランキーもモーリーンもローズも
みんな泣いた 「さて──どうしよう」

 もしサムを連れないで家に帰れば
ママはとても気違いみたいになるだろう。
ママはサムが迷子にならないように気をつけなさいと言ってた──
もしママがパパに話せば

「ぼくたちは今日の午後は家にいなければならないだろう、
そして寝かされちゃうぞ」
子イワシたちは、イワシの涙を流した
ウィリアム・ヘンリーがこう言ったときに──

「もしもぼくたちのサムがかんづめにされたらどうしよう、
油か──トマトソースといっしょに。
また、広げられてびんにつめられたら、どうしよう」
しかし、タツノオトシゴが泳いできて

呼びかけた 「おい──たった今、サムに会ったよ、
外海に向かって泳いでいったよ。
ぼくは『どこに行くんだね、とんまなイワシくん』と聞いた。
しかし彼は私を目にとめなかった」

 「ありがとう、お友だち」 と、子イワシたちは言った、
イワシの涙をふきながら。
「すぐに彼を連れもどしにいこう、
ママが聞くまえに」

しかし、外海の入口で
彼らはサムを呼んだが、答はなかった、
そこで、彼らは海藻の間で待った
サムが家にもどってくるのを。

サムはどこにいたのだろう。彼は小エビや
カニや、大エビにも話しかけた、
しかし、彼らは大きな灰色のクジラに会ったことがなかった──
そして、彼らも会ったらどうするかわからなかった──

彼らがクジラに会うようなことがあれば、彼らはこわがることだろう──
しかし、サムはただこう言った
「ふふん、ぼくはとんまな年とったクジラなんかこわくない──
近寄ってブーと言ってやろう

 そうすればクジラは全速力で逃げていくだろう」
しかし、カニと大エビはため息をついた
「おまえは面倒なことに向かっているのだ、わかっているのかい、お若いの」
「おまえは気違いだ」 と、小エビは言った。

しかし、サムは笑いとばして泳ぎ続けた、
とちゅう、タラやニシンやカレイに会った──
その日、彼はあらゆる種類の魚に会った.
しかし、クジラだけは──その痕跡もなかった。

「あれはぼくたちをおどかすためのただの作り話さ」
と、彼はとうとうひとりごとを言った。
「海には大きな灰色のクジラなんていないのさ。
さあ、すぐに家に帰ろう、

今ごろはお茶の時間だ──おなかがへった、ぺこぺこだ」
しかし、どちらへ泳いだらいいんだろう。
まわりじゅう水ばかりで
彼にはみんな同じように見えた。

 かわいそうにサムは道に迷った。彼は泣きわめいた──
それから、突然、おどろいてとびあがった
そのとき、大きな声が呼びかけたのだ 「やあ、小さいの──
見なれない姿だね。

きみはなにをしているんだね──こんなに家から離れたところで」
すすり泣きながら、サムは叫んだ
「ぼくは大きな灰色のクジラをさがしにきたんだ
しかし、満足しなければならなかった

小エビや大エビやカニなどに会っただけで
そして、今、道に迷っちゃった。
ぼくは家に帰って、ママに会いたいんだ──
今日は一日じゅうママに会っていないんだ」

「かわいそうに」 大くて低い親切そうな声が言った
「おれの背中に乗れよ。
君は遠くまで泳いできた、疲れただろう、
すぐに君の家まで乗せていってやるよ」

 そこでサミーはしっかりしがみつき、彼らは進んだ、
深いあお緑の水の中を、
とうとう海藻が目に入ってきた──
しかし、サミーは眠っていた──

海藻の間からジミーとスーが出てきた、
そのうしろからみんなも泳いできた、
彼らは一日じゅうサミーを待っていたのだ、
そして、今──彼らは何をみつけただろう。

海藻のはしに巨大な灰色の怪物を見たのだ。
金切り声をあげて、彼らは散りぢりに逃げた。
誰にも、そこにいる小さなサミーは見えなかった
大きな灰色の頭の上で眠っているサミーは。

「こんなに大きなかっこうをしているのが悪いんだ」
大きな灰色のクジラはため息をつきながらそう思った。
「かわいい小さな魚たちはおれを、こわがっている
おれは、ハエも傷つけないのに」

 たいへん心配していた、ママとパパは、
子どもたちが話すことを聞いた、
彼らが見た恐ろしい怪物についての話を、
彼らは言った「おとなしくしていなさい十一

沈没船の船体にかくれていなさい──
音を立てるんじゃありませんよ──
そこにいれば、怪物から──クジラからさえも安全ですよ──
私たちが呼ぶまで、そこにいなさい」

勇気をふるいおこして、彼らはそこで待った
怪物が見えてくるまで──
「あれは大きな灰色のクジラだ」 と、パパがあえぎながら叫んだ、
一方、ママはこわくてふるえていた。

「こわがらないで」 クジラがほほえみながら言った
「おたくのサミーが道に迷ったんです──
彼は私をさがしていたんです、そこで私は彼を連れて帰ってきました──
お願いです──私もここにいて遊んでいいですか」

「もちろんいいですよ」 と、パパはほっとして言った、
大きなクジラは頭を低くした
ママがぐっすり眠っているサミーをおろし
ベッドへ連れていった。

〈寒さを追い払った竜〉

 「グリム」 の国のホラス王は、王座の上でふるえていました。「ほんとうにひどすぎる」 彼はふきげんそうにひとりつぶやきました。「冬のまっ最中で雪がつもっているというのに、国じゅうにぜんぜん熱がないなんて。寒くて、歯がカチカチ鳴るのを止められないぞ」
このあわれな事態に立ち至ったのは、すべてホラス王の責任でした、彼は魔女のウィジーに無作法で不親切なことをしたからです。彼女はほんとうは悪い年よりの魔女ではなかったのです──彼女は悪い魔女の仲間ではありませんでした。事実、彼女はときどきいろいろな魔法を使って、おおいに役に立っていました、しかし、彼女は視力がとても弱くなっていました。ある日、彼女はほうきの柄に乗っていて、ホラス王の温室にとびこんで、ガラスを粉々にくだき、王が育てていた植物をだいなしにしてしまったのです。彼は彼女に、立ち去れ、汚い黒ネコも連れていけと怒って命令しました。彼はさらに、魔女たちがどんなものに乗っていても──ほうきの柄とか馬とか馬車とか、ほかのどんなものに乗っていても、いずれにせよ、魔女たちのことなんか重視していないのだと言いました。
かわいそうに年とったウィジーは事故のせいで、とても動揺していました、そして彼女のネコやほうきの柄に傷がついたかどうか心配もしていました。彼女はプリプリ怒って去っていきました、そのとき、彼女は国じゅうのすべてのマッチをさらう呪文を唱えたのです。彼女は東の国へ飛び去りました、何千本も何万本ものマッチが彼女のあとを追って飛んでいきました。

 最初のうちはたいしたことはありませんでした、天気がよく、また、たいていの家には台所のかまどに火が燃えていて、料理するにはことかきませんでしたから。しかし、2、3日たつと、強風が吹き荒れて、煙突から吹きこみ、ドアや窓を吹きぬけ、さらに壁の割れ目からも吹きこみました。
風はたいへんはげしくて、すべての火が消えてしまい、そこから困った事態が起りはじたのです。
誰も料理したり、お湯をわかしたりすることができなくなりました、そして、人びとはすぐに冷たい食べものや冷たい飲みものにうんざりするようになりました。やがて冬がやってきました、霜がおり、雪が降って、陰うつさが、至るところにひろがりました。誰もがみつけられるかぎりの服を着こみ、余分なセーターや靴下や手袋を編みました。

 ホラス王は朝 「暖かくしよう」 クラスを始めました、そして人びとは運動をして暖かくしようとお城の大広間に集まりました。それはたいして役に立ちませんでした。王さまは彼の宮廷顧問を呼びよせました、しかし彼らも役に立ちませんでした。もっとも重要だった顧問は、かつてボーイスカウトに属していたことがあり、2つの棒を速くこすり合せれば火花がとんで火がおこると言いました。人びとはやってみましたが、うまくいきませんでした、そんなわけで、恐ろしい寒さが続きました。

 やがてある日、ジョンという名の小さな子どもが果物をさがして森を歩きまわっていたとき、奇妙な音が聞えました。その声はうめき声のようでもあり、悲しげなうなり声もまじっていました。はじめ、彼はこわくなって、逃げようと思いましたが、そのうちに誰かが、たぶん難儀しているのだろうと考えました。彼は茂みの中を音のする方へ静かに近寄っていきました。突然うめき声がとても大きくなり、彼のまん前に大きな穴が現れました。その底には緑色の竜がいて、大粒の涙を流していました。ジョンが穴のふちから下をのぞきこむと、竜は特別に大きな声で泣き出しました。
「ああ、ぼくは、ここから決して出られないにちがいない」 と、彼は泣きました。「ぼくはとても悲しい」
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくにお手伝いできますか?」 と、ジョンはどもりながら聞きました。彼は少しこわかったのですが、また、竜をかわいそうだとも思ったのです。彼は竜を見たことはありませんでしたが、この竜はたしかにまったく無害であるように見えました。
「誰──誰が言っているの」 と、竜がジョンと同じくらいおどろいてたずねました。「ちょっと顔を見せてくれよ。ぼくはそれほど勇気がある竜ではないんだ、どうかぼくを傷つけないで」

 かわいそうに、その動物はたいへん悲しそうに見えたので、ジョンは恐ろしさを忘れて立ちあがりました。「心配するなよ」 彼は言いました。「ぼくは君に害を与えやしないよ──でも、ぼくに助けられるかな」
「おお、お願いだ」 竜は感謝して言いました。「ぼくが落ちたのは竜をつかまえるわなにちがいないと思うんだ、そして、ぼくはみつかると、捕えられておりの中に入れられてしまうだろう」
「何だって」 ジョンはおどろいたように言いました。「ここではそんなことしないよ」
「実はね」 竜は続けました 「ぼくは隣のニドの国のものなんだ、国境の山の中で道に迷ってしまった。それからずっとさまよい歩いていたんだ」 こう言うと、竜はまた泣きだしました 「ママに会いたいよう」
ジョンはちょっとびっくりしました。彼はそんなことは考えたこともありませんでした、しかし、たしかに竜にも母親がいるはずです。「そうか、君はとても若い竜なんだね」 と、彼は言いました。
「そのとおりさ」 竜は答えました。「とても若いんだ、ぼくはたったの99歳だ」

 ジョンは、どうやって竜を助けだそうか考えようとしながらも、目をぱちくりさせ、竜のお母さんはいったい何歳なんだろうと思いました。やがてうまい考えが浮かびました。彼は高い木の幹に巻きついているツタの長いつるを引きおろして、それをよってロープを作りはじめました。
「ほら、ここにしっかりつかまれよ」 と、彼は穴のへりからつたのロープを投げこんで言いました。
竜はそれにつかまりました、そして、やっとのことで穴の外に出てきました。

 「おお、ありがとう、やさしい友人よ」 と、彼はうれしそうに言いました。
「たいへんありがとう」
「ぼくの名前はジョンだ」 と、少年が言いました。
「ぼくはヌードという名だ」 と、竜が言いました。
「ニドの国のヌードか」 と、ジョンは笑いました。やがて彼は竜がけがをしていたのに気づきました。
「けがは左の葉だ」 ヌードが言いました。「どうも切ったらしい──落ちるときに切ったんだ」
「ぼくといっしょにおいでよ」 と、ジョンは言いました、そして彼は竜を助けて森をぬけ彼の家である小さな小屋に連れていきました。

 ジョンのお母さんは初めてヌードに会って、ジョンが彼に会ったときよりもさらにびっくりしました。しかし、彼女は竜のつばさにほうたいを巻きはじめました。
「家がとても寒くてすみませんね」 と、彼女は竜と会話するのは難しいものだと思いながら言いました。さらに彼女は、グリムの国にはマッチがなく、それで火もないのだという悲しい話をヌードにしました。
「たぶん、ぼくがお役にたちますよ」 ヌードが明るく言いました。「ぼくたち竜は火を吹きます、ご存知でしょう、そしてぼくはあなた方のご親切に報いるために何かをしたいんです」
ジョンとお母さんは大喜びでした。彼らはヌードを暖炉に案内しました、
そこにはたききが積まれて、すっかり用意ができていました。
「うしろに下がっていてください」 と、ヌードは重々しく言いました、それから彼はジョンに小声で言いました 「ぼくはまだ初心者なんだよ」
力強くほえながら、彼は口からほのおを吹き出しました、すると、すぐに暖炉の中で火が楽しげに燃えだしました。
やがて、ジョンにすばらしい考えが浮かびました。
「ヌード、ぼくといっしょに宮殿に行かないか。王さまも君が火をおこしてくれればとても感謝するだろうと思うよ」
竜は承知しました、そしてすぐに彼らはホラス王の宮廷に行きました。
王さまは満面に喜色を浮かべ、とても王さまとは思えないような行儀で王座からとびあがり、こう言いました 「わー、いいぞ。お城の門の外で大きなたき火をして、誰でもそこに集まって暖まれるようにしよう」
王さまの言葉はすぐ実行されました、そしてその晩、たき火のまわりでお祭が行われ、みんな踊ったり、歌ったりしました。
ヌードは彼のつばさが治ってふたたび飛べるようになるまで、ジョンの家に泊りました。彼はグリムにいる間に、すべての家を訪れて火をおこしてやり、実際とても人気者になりました。

 ついに、彼は別れを告げてニドの国のお母さんのもとへと飛び立ちました、ときどきジョンに会いにもどってくると約束して。
この話はそれで終りではありません、ヌードが飛んでいるとき、魔女のウィジーがほうきの柄に乗ってもどってくるのに会いました、マッチが陽気に踊りながら、彼女のうしろにまだついていました。彼女は宮殿におり立って、グリムの国以外のどこに住んでも楽しくなかったと言いました、
するとホラス王は、彼女がいないのをとてもさびしく思っていたので、彼女がもどってきたことをたいへん喜びました。魔法のない生活はどちらかというと退屈なものだったのです──とくに、いつもうまくいかない魔法がなければ。彼は彼女に無作法であったことをわびました、そして1週間のちに、ウィジーが帰ってきたのを祝って大宴会が開かれることになりました。
ウィジーと王さまはもちろん別として、だれが主賓だったと思いますか。
そうです、ジョンとニドの国のヌードだったのです。

〈かかしのシドニー〉

 ある日、グリーンフィールド農場は大いそがしでした。お百姓さんは畑に出て、作物を植えて熱心に働いていました──それは、とてもたいへんな仕事でしたが、お百姓さんはぜんぜん気にしませんでした。彼は働き続けながら、ちょっとした歌をうたいました。
私は畑をたがやし、たねを持ってきて、
まく、まく、まく、
やがてお日さまが照って、作物を育ててくれる、
大きく、大きく、大きく。
やがてお百姓さんはあるものに気づいて、たいへん怒りました……大きな黒いカラスがたくさん飛んできて、彼が植えたばかりのたねをすっかりむさぼり食っているのです。カラスは、たねをたいへんな勢いでかたっぱしからつつき出して食べているので、お百姓さんは 「これはどうにかしなければならないぞ」 と思いました。

 彼は物置小屋に行って、棒を2本持ち出し、それを十文字になるように釘で打ちつけました。彼は家の中の古着をさがし出しました──奥さんの古いスカート、古い茶色のジャケット、使い古したフェルト帽などを。次に、彼はそれを棒に着せかけてつめ物をしました、そして──かかしのシドニーができあがったのです。
次にお百姓さんは、かかしを畑のまん中に置き、そよ風でもはためくように、服をさらに少し引き裂きました。「さあ、これでよし」 お百姓さんは言いました。「そこでバタバタはためいて、わしのたねを盗みにくる鳥たちをおどかし、追い払ってくれ」
シドニーはそこに立って自分をたいへん誇らしく思っていました。シドニーは婦人用のスカートをはいていることなんか少しも気にかけませんでした……それはうまい具合にはためきました、彼は古びて破れたジャケットも好きでした……しかしフェルト帽は大きらいでした。少しも好きではありませんでした。実のところ、彼はシルクハットがとてもほしかったのです。「シルクハットをかぶっていられさえすれば」 彼は思いました。「それがどんなにぼろでもかまわないんだがなあ、シルクハットでありさえすればいいんだ……ピカピカ光るシルクハットでありさえすれば……」

 日がたつにつれて、小さな動物たちはみんな──野ネズミ、ウサギ、野ウサギなどが彼のそばによく遊びにやってきました。彼は彼らといっしょにいるのが好きで、彼らは大の仲良しになりました。
「お百姓さんに、ぼくたちが畑のニンジンをほとんど食べちゃったことを言わないでね」 と、彼らは言いました、すると、かかしのシドニーは 「ぼくは鳥をおどかして追い払うために、ここにいるだけなんだ、だから、ぼくに関するかぎり、君たちは勝手に食べていいんだよ」 と、彼らに言いました、それで彼らは勝手に食べました。彼らはレタスやニンジンや豆をかじって楽しく過しました。
ある日、シドニーが見張りに立って、つとめをはたしてパタパタはためいていると、突然遠くの方で騒ぎが起りました。叫び声があがり、ラッパの音がひびき、馬が早足で走る音がし、その騒音は肝をつぶすようなものになりました。そのとき、シドニーは何かが彼の方へ走ってくるのを見ました。畑の下に流れている小川を走りぬけるのを見て、彼にはそれがキツネのフレディだとわかりました──そして、なんと彼はすっかりあわてていました。「速く、シドニー、ぼくはどうしたらいいんだろう。りょう犬や馬に追いかけられているんだ、どうしたらいいだろう」
「おお、かわいそうに」 シドニーは言いました。「君はもうこれ以上走れないよ。そして何をするにしてもすばやくやらなくちゃだめだ──ああ、いいことがある──すぐにぼくのスカートの下にかくれろ」 彼がそう言うと、小さなキツネはかかしのシドニーのスカートの下にもぐりこみました。
キツネはすっかりスカートの中にかくれ、間一髪のところでした、というのは、彼がもぐりこむとすぐに、りょう犬や馬がみんな近くにやってきて止まり、彼をさがしはじめたのです。

 シドニーは何もなかったかのように、そこに立っていました、そしてにおいを少しでも消すために、歌いだしました。
ぼくはかかしのシドニー、
一日じゅう働いている、
さわやかなそよ風にはためいて、
鳥たちをおどして追い払うために。
「かくれていなさいよ、子ギツネくん」 彼はささやきました 「彼らはまだそのへんにいるよ。少しでも近づいてきたら、注意するからね」 子ギツネはシドニーに感謝しました、スカートの下でこわくてふるえながらも。彼の小さな心臓は恐怖でどきどきしていました。
シドニーが歌っていると、そよ風が吹いて彼の帽子を少し持ち上げました。次に突風が吹いて、帽子を吹きとばしました、そして、それは狩人やりょう犬の方へ地面をころがっていきました。
風がたいへん強く、使い古した帽子はたいへん速くころがっていきました、それでりょう犬は何か茶色なものが彼らのそばをかけぬけていくのをちらっと見ただけでした──すると彼らはみんな、それがキツネのフレディだと思ったのです。

 突然、誰かが何か言いました……「やつが逃げるぞ」 と、別の人が叫びました……そしてすべてのりょう犬がほえはじめ、帽子を追いかけていきました。
狩人たちがみんな見えなくなると、シドニーとキツネは立ちあがって、涙が出るほど笑いました。「想像してごらんよ」 シドニーは言いました 「あの馬や狩人やりょう犬がみんな、ぼくの古いフェルト帽を追いかけていったんだ」 そして彼らはまたおなかが痛くなるほど笑いました。
「彼らがもどってこないうちに行った方がいいよ」 と、シドニーはキツネに言いました。キツネは同意し、シドニーにありがとうを言ってから、安全な場所へ逃げていきました。
キツネが行ってしまったのち、しばらくの間、シドニーは深く物思いに沈みました。彼はあの古い茶色の帽子をなくしてしまったのがうれしかったのですが──今は帽子がひとつもありません。

 やがて、お百姓さんがやってきました。彼はシドニーの古い帽子をさがして、あたりを見まわしましたが、かげも形もありませんでした。ところが、畑のはしにいったい何があったでしょう。それは狩人の1人がなくしていったシルクハットでした。お百姓さんはそこへ行ってそれを拾いあげ──シドニーの頭にのせました。
それは美しいピカピカと光る黒いシルクハットでした、それでシドニーはうれしくて有頂天になりました。おお、彼は自分を誇りに思い、歌いだしました。
ぼくはかかしのシドニーだ、
そして生活はとてもすばらしい、
ぼくはこの土地で一番幸せで
一番スマートなかかしなんだ。

〈赤ちゃんのイエスさまと動物たち〉

 羊は道に迷って、夜の暗やみのなかでひとりぼっちでした。
「どうしましょう」 彼女は言いました。「私にはどこも行くところがないわ」
羊はあたりを見まわしました。それから見上げました。頭上の暗い空に、星があちこちに──そして、いたるところにピカピ力光っていました。
突然、遠くの方に、とても大きな星が見えました──それは雪のように白く、たいへん明るく輝いていました。

 「あの星につくまで、歩き続けよう」 と、羊は言いました。そして彼女はそうしたのです。見まわしたり、聞き耳を立てたりしながら、夜の暗やみのなかを歩いていきました。
さて、その夜はたいへん寒く、強い風が吹いていました、しかし、羊には暖かくしてくれる長い毛が体じゅうに生えていました。ただし鼻だけは別で、そこは少し寒かったのです。
しばらく歩くと、突然、影が見えました。羊は石のようにじっと立ちどまって、耳をピクピクと動かしました。かすかな音が聞えました。
「そこにいるのはだあれ?」 と、彼女はこわくなって聞きました。
「ぼくですよ」 という声がしました。そして、大きなやせこけた犬が茂みから出てきました。「ぼくのご主人はとても貧乏で、もうぼくにえさを与えることができなくなったんです、それで、ぼくには行き場所がないんです」
「じゃあ、私といっしょにいらっしゃい」 羊は言いました。「私はあの大きな星のあとを追っているの」

 そして、羊と犬はいっしょに出発しました、夜の暗やみのなかをあたりを見まわしたり、聞き耳を立てたりしながら。
突然、足音が聞えました。羊は左を見て、空気のにおいをかぎました。犬は右を見て、地面のにおいをかぎました。足音が止まりました。
「そこにいるのは誰だ」 犬はうなって言いました。
「疲れた年よりのロバですよ」 と、声がものうげに言いました。そして夜の暗やみのなかから、長い耳を持ったロバが出てきました。
「私が年とって働けなくなったので、ご主人にけり出されてしまいました、それで、私には行き場所がないんです」 と、ロバが言いました。
「私たちといっしょにいらっしゃい」 羊は言いました。「私たちはあの大きな星のあとを追っているの」

 そこで、羊と犬とロバはいっしょに出かけました。彼らは夜の暗やみのなかを、あたりを見まわしたり、きき耳を立てたりして、長いこと歩きました。
突然、彼らはあの大きな星が止まったところに着きました、すると彼らの前には馬小屋がありました。彼らはその外で止まりました。
「赤ちゃんの泣き声が聞えるわ」 と、羊が言いました、そして彼女は馬小屋の中をのぞきました。ロバは羊の頭の上に頭を出して、中をのぞきこみました。犬は羊の頭の下に頭を出して、彼ものぞきこみました。
悲しい光景が見えました。まぐさ桶の中に、うすい布に包まれた赤ん坊がいましたが、赤ん坊は寒さのために青くなっていました。まぐさ桶のそばには女の人がすわっていましたが、馬小屋に冷たい風が吹きこむので、ふるえていました。女の人のとなりには男の人がいました、彼も寒くて、あごひげがふるえていました。

 羊と犬とロバは馬小屋の中に入り、彼らを寒さから守ろうと、赤ちゃんと女の人と男の人の近くに立ちました。すぐに彼らの体の熱があたりの空気を暖かくし、女の人も男の人もふるえが止りました。赤ちゃんは泣くのを止めてにこっと笑い、のどをならしました、そして彼のほっぺたに赤味がさしました。
動物たちはとても幸せでした。そして、ヨセフもマリアも赤ちゃんのイエスも幸せでした──彼らは動物たちが来てくれたのがとてもうれしかったのです。

〈メアリー・ジェインが10まで教える〉

  メアリー・ジェインが頭にかぶる
毛糸の帽子が1つ、その色は赤。

どっちの足にも、彼女は靴をはいている──
1足の靴──それは2つのこと。

上着には、ほら見えるでしょう、
メアリー・ジェインはボタンを3つつけている。

メアリー・ジェインは着せかえ人形を持っている。
彼女は4つ持っている──きっかり4つ。

どっちの手にも、指があって
全部で5つになる──合計してごらん。

6つの茶色の卵が箱に入っている
たたかれても安全なように。

51ページ
サクランボが7つ──石が7つ──
メアリー・ジェインは7回うなる。

木の上高く、8羽の鳥が歌う。
メアリー・ジェインは言う 「私のために歌っているのよ」 と。

庭にはヒナギクが咲いている、
9つが1列になって咲いている。

「さあ、10まで数えられるようになったわ──
そしてもう一度、1から数えよう」


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